受験パニック
学力があるにもかかわらず、本試験で舞い上がってしまい、不合格になってしまう生徒が、毎年、跡を絶ちません。
こうした現象は「受験パニック」と呼ばれ、受験生や保護者にとっては深刻な問題となっています。
また、「受験パニック」までは至らなくても、大半の生徒が、本試験ではメンタル面が不安定になってしまい、本来の実力を発揮できていないのが実情です。
逆にいえば、こうしたメンタル面の対策をしっかり立てておけば、普段の学習の数百時間、数千時間に相当する得点力のアップにつながるということです。
ところが、現状では精神論に依存したアドバイスがなされているだけで、科学的・医学的に妥当な対策は皆無だといっていいでしょう。
そこで本郷赤門前クリニックでは、社会不安障害の治療法研究など医学的なエビデンスに基づき、受験生を対象に本試験におけるメンタル面でのトラブルを、自律神経や脳の視床下部の性質に合致したプログラムによって、得点力に結びつく適切な心身の状態に変えていくよう指導しています。
受験パニックの治療法
薬物療法
SSRIやSNRIなどの薬物を投与すると、ほとんどの受験のパニックは未然に防げます。
しかし、副作用として脳の前頭前野の機能が鎮静化してしまうので、試験の成績が低下してしまいます。
βブロッカーという薬の場合は、SSRIやSNRIよりは、脳への影響ははるかに穏やかです。
ただし、それでも副作用がまったくないというわけではありません。
そこで当院では、いきなり薬物を投与することは行わず、まず、以下に示す薬物に頼らない治療法を行います。
それでも治療効果が現れない場合のみ、薬物治療に移行します。
ほとんどの場合、薬物を使わなくても、十分な効果が現れます。
ビデオで解説「受験パニックの治療法」 (所要時間 8分10秒)
薬物に頼らない治療法
心臓呼吸法
脳の視床下部の状態は、呼吸の影響を色濃く受けていると同時に、心臓の拍動の揺らぎと密接に関連していることが分かっています。
呼吸を調節することで、心拍の揺らぎをランダムな乱れからサインカーブの形状に近づけることができ、これによってメンタル面の暴走を防ぐことが期待できます。
フィジカル管理
受験という緊張下に置かれると、フィジカル面のちょっとした変化が、メンタル面に大きな影響を与えることが分かっています。
特に、受験が近付くと、一日のカロリー消費量が低下すると同時に、身体を動かすタイミングが生体の本来のリズムと合致しなくなり、情動の不安定さに結びついています。
受験直前期におけるフィジカル面のチェックポイントについて指導します。
系統的脱感作療法
受験に対する考え方を制御することにより、試験場で最大の能力を発揮できるようになります。
こうした分野は、従来は特に非科学的な精神論によって行われており、これが逆効果となって、かえって生徒の能力を低下させてきました。
本郷赤門前クリニックでは、扁桃体を中心とした脳のメカニズムに合致した方法に切り替え、科学的な指導を行います。
メンタル体操
緊張感を解く体操、パニックに陥った時に平静を取り戻す体操など、メンタル面に良い影響を与える体操が数多く見つかっています。
多くはパニック障害などの病気の緩和のために開発されたものですが、その中から受験生のメンタル面に望ましい体操を選んで伝授します。
睡眠指導
メンタル面の不安定さは睡眠と深い関係があり、受験の直前期は就寝時間と起床時間のコントロールが受験パニックの回避に役立つことが分かっています。
また、脳機能の向上にも、質の高い睡眠を確実にとる必要があります。
そこで、学習カウンセリング協会が開発した受験生用睡眠ダイアリーを用いて、一人ひとりの生徒にピッタリあった受験に勝つための睡眠の取り方を指導します。
食事指導
脳は、食事によって得られる栄養素によって機能しており、本試験における脳の機能も食生活のあり方と深くつながっています。
特に、受験の直前期は普段とは異なる食生活が必要であり、そのための食事戦略を指導します。