見逃してはいけない「受験ストレス」の症状!


「ストレスは良くないものだが、受験生なのだから仕方がない・・・」

あなたは、そう思っていませんか?

 

これは、2つの意味で間違っています。

「受験ストレス」の中には、合格に結びつく良性のストレスもあります。

その一方で、記憶の中枢である海馬に重大なダメージを与え、深刻な得点能力の低下につながる危険な悪性のストレスも少なくありません。

この場合は、緊急の対処が必要です。

 

「受験ストレス」を甘く見ず、まずは、危険なストレスが生み出す症状に気づくことが、合格への第一歩です。

受験ストレス・セルフチェックシートで、現在の状態を確認して下さい。

その上で、症状に合わせて、受験勉強の方法を、より脳機能の現状にあった形で、修正しなければなりません。

 


「受験ストレス・セルフチェックシート」

東邦大学式抑うつ尺度(SRQ-D:Self-Rating-Questionnaire for Depression)をもとに、受験生の実情に合わせて学習カウンセリング協会(吉田たかよし理事長)が改訂しました。

いずれの項目も、合格のためには医学的な対処が必要です。

放置しておくと、その分だけ、不合格になるリスクが高まります。


①勉強していると、身体がだるくなる。

②首筋や肩がこって仕方がない。

③頭痛がする。

④息がつまって胸苦しいことがある。

⑤喉の奥に何かがつまっている気がする。

⑥気分が落ち込んだり、ふさぎこんだりする。


⑦好きな音楽を聴いても楽しくない。

⑧食事が進まず、味がしない。

⑨休憩中も、楽しいことは何もない。

⑩午前中、特に勉強する気力がわかない。

⑪好きな科目の勉強でも、熱中できない。

⑫なかなか眠れないのに、朝早く目覚めることがある。


⑬勉強中、騒音が気になる。

⑭答案にケアレスミスが多い。

⑮勉強の能率が上がらず、どの科目を勉強するのもおっくう。

⑯極度のスランプに何度も陥る。

⑰勉強中心の自分の人生がつまらなく感じる。

⑱もともとは勉強熱心で几帳面だった。

 

 


「悪性ストレス」の見抜き方!


実は、一口にストレスと言っても、合格につながる「良性ストレス」と、不合格につながる「悪性ストレス」があります。

この区別が、決定的に重要です。

 

症状や脳機能に関する検査を通して、正確にストレスを評価するのが、当院の大切な役割の一つです。

受けていただく検査は、症状や年齢によって様々ですが、最も大切なポイントは、次の2点です。

 

1.試験問題を解くときや勉強している間、注意集中力が高い水準で持続できているか。

 

2.睡眠中や休憩をとるときに、脳の活動が適切に鎮静化できているか。

 

多くの受験生は、1の集中力には関心を持ちますが、2の鎮静化も、見逃してはいけません。

実際、受験うつ病の場合は、初期には、1の集中力よりも2の鎮静化のほうが、顕著に障害が現れます。

 

典型的には、以下の経過をたどる受験生が多くみられます。

 

 

不合格になる不安 ⇒ 受験勉強の焦り ⇒ 休憩中も脳が鎮静化できない

  ⇒ 脳が疲弊して勉強中も集中力が低下 ⇒ 本格的な「受験うつ病」を発症 

 

確実に合格を勝ち取るためには、わずかな心身の不調にも、気を配るべきです。

 


「悪性ストレス」が脳機能を蝕むプロセス!


受験生にとって「悪性ストレス」は、ヤル気を低下させるため、放置できない問題です。

さらに、こうしたストレスは、それ自体が直接成績をダウンさせるという困った副作用も持っています。

 

ストレスを受けると、血液中のコルチゾールというホルモンの濃度が高くなります。

こうした状態が長期間続くと、脳の海馬にある神経細胞がダメージを受け、記憶能力が落ちるのです。

 

こういった弊害を避けるためにも、「悪性ストレス」をうまくマネージメントしていかなければなりません。

それにはまず、一体、ストレスとはどういうものなのかを理解する必要があります。

 

世間では漠然とストレスという言葉が使われていますが、曖昧な認識では受験のストレスはコントロールできません。

リチャード・S・ラザルスとスーザン・フォルクマンは「心理的社会的ストレス・モデル」として「ストレッサー」と「ストレス反応」の関係を明確に示しました。

 

当院では、まず、受験勉強の中で生じている「ストレッサー」と「ストレス反応」を、問診を通して洗い出します。

さらに、合格をつかみ取るために望ましい「良いストレス」と、不合格につながる「悪いストレス」に仕分けをします。

その上で、受験生と医師が協力しながら、理想的な24時間の受験勉強スケジュールをカウンセリングの中で見つけ出していきます

 

万人にとって望ましいストレス管理など、この世に存在しません。

受験生一人ひとりにとって、最適なストレス管理の方法は異なるのです。

 


受験生が陥りやすい「ストレス関連症候群」


過敏性腸症候群

機能性胃腸障害

筋緊張性頭痛

慢性疲労症候群

起立性低血圧

神経性食欲不振症

神経性大食症

過換気症候群

心因性腰痛

不眠症

パニック障害

吉田隆嘉