「受験生専門クリニック」とは
医療機関としては日本で初めて、受験生を専門に扱うクリニックです。
対象としているのは、主に以下の2つのケースです。
1.以下の病気と闘いながら、合格を勝ち取るために受験勉強をしている方。
「うつ病」
「パニック障害」
「全般性不安障害」
「強迫性障害」
「注意欠陥多動性障害」
「自己愛性パーソナリティー障害」
「睡眠障害(入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒)」
「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」
「対人恐怖症」
「適応障害」
「過敏性腸症候群」
「高次脳機能障害」
「学習障害(LD)」
「注意欠陥・多動性障害(AD/HD)」
2.特定の病気ではないが、合格を勝ち取るために、以下の脳機能を高めたい方。
「記憶力」
「論理的思考力」
「創造力・発想力」
「集中力」
「モチベーション(ヤル気)」
「病気の治療」と「受験勉強」の両立
誰もが健康保険で病気の治療が受けられる国民皆保険制度のおかげで、日本の医療は世界で最高水準となっています。
しかし、その多大な功績の影で、きめ細かな患者の需要に制度が追いついていないという弊害も生じてきました。
たとえば、うつ病になったら受験勉強をやめさせるというのが、現在の日本の医療の常識です。
確かに、受験勉強のストレスや心の負担は、うつ病を悪化させるというのが、一般的です。
ただし、うつ病を詳細に分析した場合に、必ずしも受験を断念しなくてよいケースもあります。
それを、頭から「受験を断念せよ」と押し付けるのは、患者本位の医療とはいえません。
大切なのは、心身の病気が受験勉強と両立が可能なものなのかどうかを見極めることです。
うつ病の場合も、脳のシナプスの異常が主な原因となっている「大うつ病性障害」であれば、受験をいったん断念して、病気療養に専念すべきです。
その一方で、膨張した自己愛で生じる抑うつ症状(新型うつ)であれば、症状の程度にもよりますが、十分に受験勉強に挑めるケースが少なくありません。
このように、「病気だから、受験は断念すべきだ」と、一概に決め付けるのではなく、一人ひとりの病状にあわせて、きめ細かな対応が求められます。
そのためには、通りいっぺんの診療ではなく、徹底したカウンセリングと専門の検査が必要です。
残念ながら、現在の保険医療制度では、こうした病気の治療と受験勉強の両立が、そもそも想定されていません。
だからこそ、当院の受験生専門外来の社会的役割は大きいと自負しています。
「受験生専門外来」で扱う症状
以下の症状が受験生に現れた場合には、脳機能や神経系に何らかの異常が生じている可能性があります。
仮に保険診療で扱える病気ではなかったとしても、合格を勝ち取るために望ましいコンディションでないのは確かです。
背後に心身の病気が進行している場合も少なくないので、決して放置をしてはいけません。
まずは、どうして症状が現れたのか本当の原因を突き止め、医学や脳科学に基づいた適切な対処が不可欠です。
そのために、当院の「受験生専門外来」を受診されることをおすすめします。
〈見逃してはいけない具体的症状〉
・頭にモヤがかかったようで、なんだか勉強がはかどらない。
・机に向かうと、イライラしてしまって、勉強が手に付かない。
・教科書や参考書を読んでも、ちっとも記憶に残らない。
・試験に落ちる不安で頭がいっぱいになってしまう。
・誰かに腹がたって、受験勉強に集中できない。
・床についても、20分以上、眠りにつけない。
・目覚まし時計が鳴っても、なかなか目が覚めない。
・好きだったはずの科目の勉強が、まったく興味を持てなくなった。
・志望校に合格できないくらいなら、いっそ自殺したいと思ったこともある。
「受験生・脳機能外来」の概略
初診の方は、まず、院長による医療カウンセリングを受けていただきます。
その際、必要に応じて、心拍変動解析(脳機能検査)・自律神経機能・持続的注意集中力検査などを行います。
また、MRI検査が必要な場合は、提携病院で検査を受けていただき、検査結果をもとに当院で診断いたします。
【心拍変動解析】
カウンセリングの結果を踏まえ、受験生の状況が適合した場合には、当院で心身を全面的にサポートする「赤門メディカルクラブ」への入会をご提案することがあります。
その他の場合は、引き続き、月1回程度のカウンセリングや通常の受診をおすすめしたいます。
また、症状に合わせて集中カウンセリングのプログラムを作成し、受診をおすすめする場合もあります。
*完全予約制となっており、電話でのお問い合わせはお断りしております。
磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コース
磁気刺激治療とは、頭の外から脳に磁気のパルスを当て、うつ病を治療する先進医療です。
早期に治療効果が現れるのが特徴で、さらに問題を解くのに必要な脳の認知機能の改善が顕著に現れることが多く、浪人を避けたい受験生に特におすすめしています。
米国では高い治療実績があがっており、画期的な最新治療として注目されています。
当院では、磁気刺激治療を専門に行う提携クリニックと連携し、早期の合格を目指すコースを設けました。
うつ病を磁気刺激で治療するとともに、その効果を最大限に引き出して合格に結びつけるよう、勉強法や生活管理をご指導します。
磁気刺激治療はすぐに効果が現れるため、それに合わせて参考書や問題集の使い方を変えれば、志望校への合格が一気に近づきます。
大うつ病性障害の場合、SSRI(抗うつ薬)の投与は、18歳未満が禁忌、24歳未満は慎重投与とされています。
脳の発育の点でも、磁気刺激治療は望ましい手段だといえます。
ただし、日本では、磁気刺激治療がいまだ保険診療に含まれていないため、かかる費用はかなりの高額にならざるを得ません。
当院の提携制度をご利用いただくと、通常の費用よりは割引になりますが、それでも気軽にお受けいただけるような費用ではありません。
それでも、治療の選択肢の一つとして検討したいとお考えの場合は、当院に気軽にご相談ください。
「受験生に対するカウンセリング」、または「親子に対するカウンセリング」が基本ですが、
ご希望により「親のみのカウンセリング」も行っています。
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