自宅で勉強すると「試験パニック」を誘発する!

光文社新書「受験うつ」71ページより


 

・・・試験中に集中できないと、焦ってパニック状態に陥ります。

 

これを防ぐため絶大な効果を発揮してくれるのが、意外にも、試験が近づいてきたら自宅では勉強しないという習慣です。

 

 

自宅は脳にとっては最も居心地の良い環境で、勉強に集中できるのは当たり前です。それに対し、試験会場は大勢の人がいるため、物音や振動などで集中を維持するのが物理的に困難な場所なのです。

 

脳が自宅の環境に慣らされていると、試験会場では「いつものように頭が働かない」と感じ、心が動揺してしまうため試験パニックに陥るわけです。

 

 

試験が近づいてきたら、自習室や図書館など不特定多数の人が出入りする場所で勉強すべきです。

 

特に混んでいる電車の中は、大勢の人が乗り合わせるので大きな効果があります。・・・

 

光文社新書「受験うつ」71ページより

「受験うつ どう克服し、合格をつかむか」

光文社新書 

 

吉田たかよし 待望の新刊本!

12月16日、発売決定!

 

<目次>
第1章 増える受験うつ
第2章「受験うつ」のメカニズム
第3章 受験うつは答案用紙に表れる
第4章 間違いだらけの治療法
第5章 親のひと言が子どもを受験うつにする
第6章 うつにならない勉強法
第7章 親のコーチングで結果は出せる

 

<内容紹介>
未成年のうつ病、しかも、ストレスが増える受験期に突然発症する人が急増している。
子どもと大人では症状が大きく異なるため、親も受験生本人も発症に気が付かない
ケースが多いのが実情である。
中学受験ではもちろんのこと、高校受験や大学受験で頻発しており、受験生専門外来の
私のクリニックにも、勉強が手につかなくなった多くの受験生が来院している。
受験期のうつで人生を狂わさないために、受験生本人が、家族ができることは何か?
また、脳機能から考えたストレス管理や効率の良い勉強法もまとめた、
うつ病の有無を問わず受験を控えたすべての方に必見の書。