試験直前の瞑想トレーニングで点数が激増!

光文社新書「受験うつ」より


・・・・このように瞑想トレーニングは、適切な方法で行えば、点数のアップつながることは、学術的な研究でも実証されていることなのです。

 

まったく同じことが、試験当日の時間の使い方にもいえます。

 

 

各科目の試験の合間には、必ず休み時間があります。

 

調子の良い場合には、休み時間には、次の科目の勉強をしてもらっています。

 

ただし、脳に疲労が蓄積している場合にそのようなことをしてしまうと、休み時間に貴重な集中力を使い果たしてしまい、肝心の試験で問題が解けなくなってしまいます。

 

だから、徹底して休息を取ることが必要です。

 

 

メンタル面で不調になると、試験と試験の合間に休息を取ろうとしても、必ずと言っていいほどネガティブな感情が心に渦巻いてしまいます。

 

多くの場合は、終わったばかりの科目について、「できるはずの問題ができなかった……」とクヨクヨ後悔したり、「あそこの問題は間違ったかもしれない……」と不安で心がいっぱいになったりしてしまうのです。

 

このような心理状態では、脳にとって質の良い休息は取れません。

 

 

普段の勉強と違い、本番の入学試験では、1点でも多く取ろうと、心身ともに過酷な状態に自らを追い込みます。

 

だから、受験うつの方はもちろんのこと、ストレスを抱え込んだ受験生なら誰しも、何もしないということで脳は休息が取れるなどといった甘い考えは持ってはいけません。

 

あらかじめ、試験の合間にどうやって休息を取るのか、具体的な方法論を決めておき、その訓練も必要になるのです。

 

 

私は、休み時間に効率よく脳を休息させる方法として、先ほどご紹介したスタンフォード大学の研究結果を応用した「瞑想イメージトレーニング」を指導しています。

 

この方法の具体的なポイントは、試験を受けて心身ともに疲労している脳を短時間に回復させるのに最適な瞑想を追求するということです。

 

人間の大脳の7割は、何らかの形で視覚情報とその処理に関与しているため、目を閉じるだけでも脳を効率よく休ませることができるのです。

 

 

ただし、それだけでは受験生はついつい余計なことを考えてしまうので、頭の中で心地よいイメージを思い浮かべるトレーニングが合わせて必要です。

 

私の方法の良いところは、試験会場のどこでもすぐにできるということです。

 

入試の試験会場では、持ち込めるものに制限があります。

 

音楽を聴くのも悪くありませんが、試験場によっては音楽の再生器具が持ち込めない場合があります。

 

また、問題用紙が配布されてから試験が開始されるまでのほんのわずかな時間でも、目を閉じるだけで休息を取ることができます。

 

つまり、試験開始のその瞬間まで、1秒も無駄にせず休息時間がつくれるのです。

 

 

実際、このやり方を実践した受験生は、驚くほどの合格実績を残しています。

 

では、その具体的な方法を解説していきましょう。・・・

 

 

光文社新書「受験うつ」より

 



 「受験うつ どう克服し、合格をつかむか」

光文社新書 

 

 紀伊國屋本店 ベストセラー達成!

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<目次>
第1章 増える受験うつ
第2章「受験うつ」のメカニズム
第3章 受験うつは答案用紙に表れる
第4章 間違いだらけの治療法
第5章 親のひと言が子どもを受験うつにする
第6章 うつにならない勉強法
第7章 親のコーチングで結果は出せる

 

<内容紹介>
未成年のうつ病、しかも、ストレスが増える受験期に突然発症する人が急増している。


子どもと大人では症状が大きく異なるため、親も受験生本人も発症に気が付かないケースが多いのが実情である。


中学受験ではもちろんのこと、高校受験や大学受験で頻発しており、受験生専門外来の私のクリニックにも、勉強が手につかなくなった多くの受験生が来院している。


受験期のうつで人生を狂わさないために、受験生本人が、家族ができることは何か?


また、脳機能から考えたストレス管理や効率の良い勉強法もまとめた、うつ病の有無を問わず受験を控えたすべての方に必見の書。

紀伊国屋新宿本店・週間ベストセラー