文化放送「ニュースワイド SAKIDORI」でご紹介した、別室受験で入試を有利な条件で受ける方法について解説しました。
(2021年2月10日放送)
こちらのページでも情報を公開します。
アナウンサー これから花粉の飛散が本格化しますね。
【吉田たかよし医師】
●今年は、初めて、コロナ感染とともに迎える、花粉症の時期が来ましたね。
今年は、くしゃみをすると、周囲の視線が集まってきて、
弓矢で攻撃されているような気分ですよね。
私のクリニックに通院しているような心理的にデリケートな人の場合は、
その反応が怖くて、電車に乗れないというケースも相当出てくると予想してます。
●まず、花粉症と新型コロナの区別だが、症状だけで完全に見極めるのは無理。
ただ、花粉症は鼻水、くしゃみが出ても、咳はまず出ない。
新型コロナは、咳は出るがくしゃみは少ない。
だから、くしゃみをしているからと言ってその人が新型コロナに感染していると判断するのは間違いです。
●今、「私は花粉症です」と書かれた缶バッジやシールが飛ぶように売れているそうだが、
私のクリニックの患者さんでも使っている人が何人かいて、感想を訊来ました。
学校では効果が大きくて、クラスメートが理解してくれるようになったので厳しい視線が無くなったそうです。
でも、電車のような公共の場だと、小さなシールや缶バッジは、
通りすがりの人は、そもそも気づいてくれないから、厳しい視線は全然変わらないそうです。
●しかも花粉症だからといって、コロナに感染していない保証にはならないですよね。
知らないうちに感染しているかもしれないことを前提に、他人にうつさないためにマスクをしている。
その人がくしゃみをしたら、マスクの周囲の隙間から、空気から漏れてくる。
また、布やウレタンのマスクだと、くしゃみの空気の圧力で、
マスクを透過してウイルスが押し出されてくるということもありうる。
東京大学本郷キャンパス赤門正面
本郷赤門前クリニック
アナウンサー 何かいい方法はありませんか?
【吉田たかよし医師】
●今、受験生専門の私のクリニックで大きな問題になっているのが、受験会場でくしゃみが出ること。
本格的に花粉が飛び始めると、
周囲の反応が怖くて会場に行けなくなることを心配している受験生が、かなり多い。
●また、逆の立場で、周囲の人がくしゃみをしていて、
それでコロナがうつるんじゃないかと心配で、試験に集中できない受験生も多い。
●私は、花粉症でくしゃみが出る受験生は、普通の試験会場ではなくて、
他の部屋で受験させるべきだと思いますね。
こういうのを別室受験というんですね。
例年、私のクリニックでは、大勢の人が怖い、対人恐怖症を持つ患者さんに
この制度を利用してもらっている。
アナウンサー そうした制度があるんですね。
【吉田たかよし医師】
●はい、重症の対人恐怖症などで、大勢が集まる部屋に入れない受験生の場合は、
私が、診断名とともに主治医としての意見を申し述べる主治医意見書というのを書いて、
学校に別室受験を検討してもらう。
●去年までは、全ての学校ではなかったが、だいたい認めてもらえましたね。
もちろん、本来、花粉症は別室受験の対象になる病気はありませんが、
今年は、コロナ感染とともに花粉症のシーズンを迎えたので、
花粉症の受験生のためにも、周囲の受験生のためにも、
特例で認めてもらう取り組みをしています。
●実は、おととい、私、初めて花粉症の受験生に、別室受験を求める主治医意見書を書きました。
花粉症については別の耳鼻科の主治医が診断書を書いてもらって、
二枚まとめて受験する大学に提出してもらいました。
コロナの時期に偶然花粉症になって、それで受験が不利になるなんて、絶対にあってはならないことだと思いますね。
東京大学本郷キャンパス赤門正面
本郷赤門前クリニック
受験を有利にするための主治医意見書の提出は、弊院の「5つの特別診療」というプログラムの中で行っています。
具体的には、5つの特別診療とは以下です。