受験生が、夜に眠れなくなる「受験不眠」・・・。
特徴的なのは、心療内科学や心理学で「自動思考」と呼ばれている現象が原因となって起こる場合が多いということです。
「7時間は寝ないといけないのに、このままでは4時間しか眠れない・・・」
「問題集をすべて解き終えてから寝ようと思ったのに、出来なかった・・・」
「このままでは、受験にしっぱいしちゃう・・・。もう、ダメだ・・・」
「今、何時なのかな? まだ、眠れないなんてマズい・・・」
「 もっと、たくさん睡眠薬を飲まないと、ダメじゃないのかな・・・」
ベッドで眠ろうとしたら、このようなことが脳裏を巡ってしまって、いつまでも寝付けなくなってしまう。
そんな経験がありませか?
こうした現象の背景には、「自動思考」と呼ばれている特有の認知の性質に問題があることが多いのです。
これを根本的に直さない限り、同じような睡眠に関わる症状は、何度も何度もあなたを苦しめることになります。
自動思考とは、瞬時に浮かんでくる「認知のクセ」のことです。
どなたでも、とっさに頭に浮かんだ考えには、人それぞれ、特有のクセがあるものです。
それ自体は、決して悪いことではありません。
しかし、「認知のクセ」に歪みが生じると、ストレスが高まり、うつ病などの原因になることがわかっています。
受験不眠についても、以上のような現象が引き起こす場合がとても多いのです。
逆にいえば、自動思考の歪みを直せば、受験不眠の解消にも役立つわけです。
それが「受験認知療法」なのです。
自動思考の歪みを治すのが、「受験認知療法」の大きな目的の一つです。
これは、名誉あるラスカー賞を受賞した米国の精神科医、アーロン・ベック博士によって開発された認知療法を、「受験うつ」や「受験ストレス」の特徴に合わせて進化・発展させたものです。
認知療法それ自体は、欧米で確立され、すでに標準化された治療法として高く評価されています。
しかし、受験生に限ってい言うと、これまで十分な治療実績を上げていませんでした。
その理由は、明確です。
受験生は志望校に合格できなければ、本当の意味でメンタル面の安定を手にすることはできないからです。
従来の認知行動療法は、この視点が欠落していました。
それどころか、現在でも一般的には、合格をあきらめさせようとするカウンセリングがまかり通っています。
それで、受験生はメンタル面の安定を得ることができるのか?
答えは明らかです。
そこで弊院では、あくまでも合格を勝ち取るために、脳機能を最適化することを前提にした治療を行っています。
この観点から、受験ストレスの原因となる認知の歪みをカウンセリングで取り除くわけです。
その結果、心の安定を図てるとともに、集中力や記憶力、思考力なども向上し、実際に高い合格率をもたらしています。