受験勉強のスランプ  Academic Slump  原因は脳と心の不調

勉強のスランプを解消!

Academic Slump

心理学的・脳医学的不調の違いと対処法


 

 このページの要点は? 

 

 勉強のスランプ(Academic Slump)は、「心理学的な不調によるスランプ」と「脳医学的な不調によるスランプ」という、まったく異なる二種類のタイプがあることがわかってきました。

 

 「心理学的な不調によるスランプ」は、試験で悪い点数を取る ⇒ 焦りと不安が生じる ⇒ さらに悪い点数 ⇒ さらに焦りと不安 ⇒ ⇒ ⇒という心理的な悪循環で生じます。

 

 誰でもご自宅で自分一人でスランプから回復できる「自己効力感トレーニング勉強法」をご紹介します。

 

 「脳医学的な不調によるスランプ」の場合は、脳の背外側前頭前野や扁桃体の機能を回復させると、ごく短期間のうちに成績は飛躍的に高まります。これによって多くの受験生が難関校の合格を勝ち取っています。

 

 

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合格を阻むスランプの症状!


受験勉強を続けていると、多くの方に、スランプに陥る時期がやってきます。

 

スランプに陥ると、次のような症状が現れます。

 

 

【スランプの症状】

・それまで普通に解けていた問題が、急に解けなくなる・・・。

 

・一生懸命に教科書を読んでいるはずなのに、目が活字を追うだけで、頭な中には入ってこない・・・。

 

・せっかく暗記しても、次から次へと忘れてしまう・・・。

 

・なんだか、一日中、だるくて眠い・・・。

 

・大好きだった得意科目の勉強まで、嫌で嫌で仕方なくなってしまう・・・。

 

 

もちろん、このままでは成績が急落し、志望校への合格は叶いません。

 

直ちに適切な対処が必要です。

 

 

実は、一口にスランプと言っても、「心理学的な不調によるスランプ」と「脳医学的な不調によるスランプ」という、まったく異なる二種類のタイプがあります。

 

そして、それぞれのタイプに合わせた適切な対処をするば、早期に回復することができ、あこがれの志望校への合格を手にできるのです。

 

 

このページでは、そのために効果がある、誰でもご自分一人でできる方法も、このページでご紹介します。

 

回復が1日、遅れるごとに、ライバルとの学習量の格差は、容赦なく積み重なっていくので、今すぐ、実践していただきたいと思います。

 

 

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精神論に頼るとスランプが重篤化


受験勉強のスランプは、医学的に言うと、脳と心の不調による高次認知機能の低下現象です。

 

受験生がスランプに陥ったときに、最もやってはいけないことは、精神論に頼って解決を図ろうとすることです。

 

 

「頑張ること」も「気合を入れること」も、精神論としては美しく、私もそういう受験生の姿は大好きです。

 

しかし、スランプに陥ったときは、話は別です。

 

 

多くの受験生が、頑張ること、気合を入れることでスランプを乗り越えようとしますが、これによってスランプは逆に重篤化し、最悪の場合は「受験うつ」に発展して、入試の会場に行くことさえできなくなる受験生も少なくありません。

 

スランプを乗り越えるために精神論に頼るというのは、単に効率の悪い方法というだけではなく、人生を棒に振りかねない危険な行為だということを肝に銘じておいてください。

 

 

スランプが、脳と心のどのような不調で生じるのか、このページで詳しく解説します。

 

そののちに、誰でも簡単にできるスランプの克服法をご紹介します。

 


解き明かされた「スランプ」の本当の原因!


 

受験勉強に伴うスランプを、大半の受験生や塾の先生は、誰にでも起こる単なる不調だと思っているようです。

 

実際、私自身も、受験勉強を専門とする心療内科医になる前は、何の根拠もなしに、スランプとはそのようなものだと思っていました。

 

 

しかし、メンタル医学が発展しているアメリカを中心に、スランプのメカニズムに関して研究が進み、これまでの常識が誤りであることがわかってきました。

 

 

アメリカは日本と異なり、大学への入学は容易なのですが、ハーバード大学やスタンフォード大学など一流大学では、進級や卒業のためには、日本の受験勉強よりさらに過酷な勉強が求められます。

  

また、医師国家試験(USMLE)は、1度、合格すればいいだけの日本とは異なり、3つのステップをクリアーしなければ医師免許は手に入れられません。

 

  

こうした事情もあり、アメリカでは日本以上に スランプに悩む学生が多く、それに伴い、メンタル医学や脳医学の面から分析を試みる研究も、精力的に行われるようになったのです。

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スランプは「心理学的な不調」と「脳医学的な不調」の二種類ある!


 

 メンタル医学の面からスランプを分析した研究によって、実はスランプは、「心理学的な不調」と「脳医学的な不調」の二種類あるということが明らかになってきました。

 

「心理学的な不調」と「脳医学的な不調」は、それぞれ、脳内で起こっている現象はまったく異なります。

 

ですから、スランプを克服するための対策も異なります。

 

受験生がスランプに陥った場合は、この二種類のスランプのうち、ご自分はどちらのタイプなのかを正しく判断し、それに合わせた適切な対処を選択する必要があります。

 

 


スランプ①:心理学的な不調によるスランプとは?


受験生が陥る「心理学的な不調によるスランプ」とは、脳の機能自体には問題はないものの、焦りや不安など、純粋に心理学な要因のみによって生じるスランプを指します。

 

 

模擬テストや定期テストで、偶然、悪い点数を取るということは、誰しもよくあることです。

 

それで、過剰な焦りや不安を感じると、その心理的な負の効果によって、実のある着実な勉強ができなくなり、次のテストも悪い点数になります。

 

そうすると、焦りや不安はさらに高まり、心理的な負の効果は、よりいっそう、深刻なものとなります。

 

 

このように、

悪い点数 ⇒ 焦りと不安 ⇒ さらに悪い点数 ⇒ さらに焦りと不安 ⇒ ⇒ ⇒

 

という悪循環が生じるのです。

 

これが、「心理学的な不調によるスランプ」の実態です。

 


ご自分で簡単にできる自己効力感トレーニングで、スランプから脱出!


「心理学的な不調によるスランプ」は、原因が受験生の心理にあるので、この部分を適切な方法で改善すれば、殆どの場合、すぐに不調を脱することができます。

 

メンタル医学の研究で、このようなケースは、「自己効力感トレーニング」が極めて効果的であることが実証されています。

 

 

言葉が「自己肯定感」に似ていますので、よく混同して、「自己効力感」も同じ意味だと思っている方が多いのですが、「自己肯定感」とは、まったく異なる専門用語です。

 

「自己効力感」とは、「自分は、自分の意志でやろうと決断したことは、実際にできると確証を持っていること」です。

 

簡単に言うと、やればできるという自信を持っているということです。

 

 

受験生の場合は、模擬テストや定期テストで、偶然に悪い点数をとると、やればできるという自信を喪失し、そこから「心理学的な不調によるスランプ」に陥ってしまうわけです。

 

ですから、ここから脱するには、自己効力感を取り戻す勉強法を実践することが効果的なのです。

 

これが、「自己効力感トレーニング勉強法」です。

 


「自己効力感トレーニング勉強法」とは?


「自己効力感トレーニング勉強法」とは、どのように行えばいいのか、簡単に説明しましょう。

 

 

まず、「心理学的な不調によるスランプ」に陥っている状態でも、確実にやりきることができる勉強だけに絞って目の前の勉強の目標を設定します。

 

次に、それをやり遂げたら、声を出して「よくやった!」と、自分で自分を褒めるのです。

 

これによって、自己効力感が回復してきます。

 

 

 

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自己効力感を高める勉強時間の設定方法!


 

目の前の勉強の目標は、確実にやり遂げられるように、時間については、できるだけ短く設定すべきです。

 

たとえば、「これから英語を15分間、勉強する」といった目標なら達成しやすいのですね。

 

でも、「これから英語を3時間、勉強する」といった目標を設定してしまうと、途中で挫折してしまいます。

 

そうすると、「自分で決めたことが実行できない」と脳が認識し、自己効力感は逆に低下してしまいます。 

 


自己効力感を高める各科目の勉強法!


  

また、難解な応用問題に挑戦すると、努力しても解けないことがよく起こり、これによって自己効力感が低下します。

 

「心理学的な不調によるスランプ」に陥っている場合は、基礎的な問題の復習など、確実にやり遂げられる勉強絞ることが効果的です。

 

たとえば、数学なら、計算ドリルのように確実に解ける問題を、より速いスピードで解く訓練がおすすめです。

 

最近の入試では、情報処理のスピードが要求される出題が増えており、簡単な問題であっても、速く解くようにすれば、受験勉強としても効果は大きいですね。

 

 

英語だったら、スランプのときには長文の読解がまったくできなくなることがありますが、英単語を覚える、文法問題をこなすといったことだったら、確実に実行できます。

 

 

他の科目についても、確実に実行できる勉強は、すぐに見つかります。

 

もし見つからなければ、以前、勉強したことの復習に当ててください。

 

復習なら、不調のときも、確実にこなすことができます。

 

 


スランプ②:「脳医学的な不調によるスランプ」とは?


 ここまで、「心理学的な不調によるスランプ」に陥っている場合について、対処の仕方をご紹介してきました。

 

しかし、脳医学の面からスランプを分析した研究によって、実は受験生が陥るスランプの中で、単なる心理学的要因で起こるものではなく、何らかの脳医学的な不調によって生じるケースも、かなり多く含まれていることがわかってきました。

 

特に、脳の前頭前野や扁桃体を中心に、何らかの脳の機能に具体的な障害が生じ、そのため、働きが制限される結果、スランプ特有の症状が現れていたケースが多いのです。

 

これが、「脳医学的な不調によるスランプ」なのです。

 

 


「脳医学的な不調によるスランプ」の見分け方!


 

では、「脳医学的な不調によるスランプ」と「心理学的な不調によるスランプ」は、どのように見分けたらいいのでしょうか。

 

その答えも、「自己効力感トレーニング勉強法」にあるのです。

 

 

単なる「心理学的な不調によるスランプ」であれば、ご紹介した「自己効力感トレーニング勉強法」を実践していただいたら、ほとんどの場合、不調の時期はすぐに終わります。

 

しかし、「脳医学的な不調によるスランプ」の場合は、脳そのものの不調が原因なので、自己効力感を高めても、それだけでは解決しません。

 

目安としては、2週間、「自己効力感トレーニング勉強法」を実践し、それでも解決しない場合は、「脳医学的な不調によるスランプ」である可能性が高いと言えます。

 

 

また、そもそも15分間の勉強も行えないなど、「自己効力感トレーニング勉強法」を実行することもできないという場合は、心理学的な不調だけとは考えにくく、やはり脳医学的な問題もあると判断すべきです。

 

 

 

 

 

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「脳医学的な不調によるスランプ」は脳のリトマス試験紙!


 私は、アメリカの学生を対象にした研究結果をもとに、「脳医学的な不調によるスランプ」を脳のリトマス試験紙とするよう提唱しています。

 

スランプは、実に不快で、実に困るもので、受験生にとっては、たまったものじゃない・・・。

 

でも、脳医学の面からアプローチを試みると、受験生にとって、有益な情報をつかみ取ることもできるのです。

 

 

スランプに陥った受験生には、受験に特化した光トポグラフィー検査を、積極的に受けていただいています。

 

その結果を精査すると、学習法や学習環境に具体的な問題が潜んでおり、改善を求めるために脳がSOSサインを発している場合がとても多いのです。

 

あるいは、うつ病や双極性障害といった病気を発病している場合もあります。

 

 

いずれにしても、放置しておくのは厳禁です。

脳の状態を正確に測定し、問題点に合わせて改善策を講じる必要があるわけです。

 

 

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スランプの背後にひそむ「うつ症状」を見落とすな!


スランプに陥ったとして来院される受験生を診断した結果、「うつ症状」が見つかるケースも少なくありません。

 

 

「うつ病」を発症すると、脳機能が低下するため、まず応用問題が解けなくなります。

 

さらに、ケアレスミスが増え、模擬テストなどでも、成績が悪化します。

 

また、意欲が低下するため、机に向かっても、長時間、勉強することはできなくなるのです。

 

 

単なるスランプだと思っていた受験生に、「うつ病」であることを告げると、ほとんどの方は、驚くと同時に肩を落とします。

 

しかし、そんな場合に私は、むしろ志望校への合格が一気に近づいた朗報だと力説しています。

 

少なくとも受験の合否に関して、悲観すべき状況ではないのです。

 

 

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うつ病の受験生こそ、真っ先に合格できる!


「うつ病」であることが、どうして朗報なのか?

 

それは、適切な対処をすれば、「うつ病」は回復させることができるからです。

 

つまり、成績や意欲の低下の原因が「うつ病」であれば、医療的な措置によって試験の点数も回復させることができるということです。

 

 

よく考えてください。

 

単なる不調だったら、何が根本的な原因か不明確なので、回復の見込みも立ちません。

 

そんな漠然とした状態より、はっきりと原因がわかっている方が、はるかに合格に直結しているのです。

 

大切なのは、スランプの影に隠れた「うつ病」を、一刻も早く見つけ出すことです。

 

【解説】磁気刺激でスランプ脱出 ⇒クリック!

 

【解説】引きこもり不登校から東大合格!


「双極性障害Ⅱ型」も見逃してはいけないスランプの原因!


「脳医学的な不調によるスランプ」の場合に、「双極性障害Ⅱ型( bipolar II disorder)」という病気が潜んでいる場合もあります。

 

「双極性障害」とは、以前は「躁うつ病」と呼ばれていた病気で、正反対の躁状態とうつ状態を繰り返すのが特徴です。

 

その中で、躁状態がはっきりしているのが「双極性障害Ⅰ型( bipolar I disorder)」、躁状態がはっきりしていないのが「双極性障害Ⅱ型( bipolar II disorder)」です。

 

 

「双極性障害Ⅱ型( bipolar II disorder)」の場合は、本人はもとより、ご家族の方も気づきにくく、受験生が発病した場合は単なるスランプだと誤解されるケースが少なくありません。

 

 

問診していて多く見られるのは、軽い躁状態のときに、「勉強の調子がよくなった」、「自分の能力が開花した」、「受験勉強のコツがつかめた」と判断します。

 しかし、こうした状態は長く続かず、必ず、うつ状態に転換します。

 

そのときに、「極度のスランプに陥った」と、本人は感じるわけです。

 

 

「双極性障害Ⅱ型( bipolar II disorder)」についても、合格を勝ち取るには適切な治療が不可欠です。

一刻も早い正確な診断が求められます。

 

 

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スランプを脱して志望校への合格をつかむ早期合格コース!


 

 

私のクリニックでは、最新の磁気刺激治療(Transcranial Magnetic Stimulation)を組み合わせた「受験うつ早期合格コース」を設けていますが、「双極性障害Ⅱ型( bipolar II disorder)」など、「脳医学的な不調によるスランプ」も幅広く、こちらのコースで治療を行っています。

 

この治療が有効かどうかを見極める上で、特化した光トポグラフィー検査が役立ちますので、まずは、この検査だけでも受けていただくことをおすすめしています。

 

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また、2020年10月より、磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コースの一部として、「5つの特別診療」を開始しました。

 

5つの特別診療は、こちらのプログラムから成り立っています。

 

 ① ヤル気アップ特別診療

 ② イライラ対策特別診療

 ③ 集中力アップ特別診療

 ④ 記憶力アップ特別診療

 ⑤ 思考力アップ特別診療

 

ヤル気・イライラ対策・集中力・記憶力・思考力の5つは、スランプに陥った受験生が、大なり小なり不調を自覚する項目です。

 

実は、この5つの項目に対して、受験生の脳の中で、背外側前頭前野・扁桃体・腹内側前頭前野・側坐核などの各部位が機能の低下を起こすことで、「脳医学的な不調によるスランプ」が生じることもわかってきました。

 

 

ぜひ、こちらも受診していただき、あこがれの志望校への合格を勝ち取ってください!

 


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 【2018年】 本郷赤門前クリニックの実績  🌸東京大学、理科Ⅰ類(2人)、理科Ⅱ類、文科Ⅰ類、文科Ⅲ類、合格!!🌸京都大学、理学部、工学部、合格!🌸🌸🌸 🌸早稲田大学、基幹理工学部、商学部、合格!🌸🌸🌸 🌸慶応大学、理工学部、総合政策学部、合格!🌸🌸🌸 🌸医学部、東京都内、近畿地方など多数、合格!🌸🌸🌸 その他、歯学部、薬学部、マーチ、日東駒専、短大に多数、合格!