✓ バタフライハグとは、心の傷・トラウマを癒す効果を持つことがメンタル医学の研究で確認されている方法で、お一人でも簡単に実践できます。
✓ 動画と解説記事で、バタフライハグのやり方をわかりやすく解説しています。
✓ トラウマに関する最近の研究で、従来から言われているPTSDだけではく、うつ病の原因になることもわかってきました。
✓ 大きな災害だけでなく、日常生活のささいな心の傷でも、トラウマが生じることがわかっています。
✓ 受験生は試験で失敗した経験などでトラウマを生じます。これを放置すると、入試の本番で思わぬ得点ダウンとなり、不合格になってしまいます。
✓ 受験のトラウマを解決し志望校への合格を勝ち取る方法についても解説しています。
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本郷赤門前クリニック
バタフライハグ(Butterfly Hug)とは
バタフライハグとは、心の傷・トラウマを癒す効果を持つことが、メンタル医学の研究で確認されている方法で、お一人でも簡単に実践することが可能です。
バタフライとは、蝶々のことですよね。
やっているときの姿を正面から見ると蝶々に似ているため、バタフライハグという名前がつきました。
誰でも簡単にでき、しかも、短い時間で効果が出ると注目されています。
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バタフライハグ(Butterfly Hug)のやり方
バタフライハグのやり方は、とてもシンプルで、幼児からお年寄りまで、誰でも簡単にできます。
やるべきことは、次の2つだけです。
① 腕をクロスさせる
② 交互に左右の肩を叩く
たった2分間、これを行うだけで、メンタル面にプラスの効果が生じることが実験で確認されています。
トラウマは、うつ病も引き起こす!
災害やテロによる心の傷・トラウマは、従来から、PTSD (Post Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)の原因になります。
このことについては、ご存じの方も多いと思います。
しかし、近年、大うつ病性障害(Major depressive disorder)や、気分変調性障害(Dysthymic disorder)などの「うつ病」を引き起こす要因になることもわかってきました。
さらに、日常で経験するささいなトラウマであっても、メンタル面に悪影響を与えるということも明らかになってきました。
トラウマについては、今まで考えられていた以上に、より幅広い対処が必要だということです。
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巨大なハリケーンがメキシコを襲い、深刻な被害をもたらすということがありました。
そのとき、試験的にバタフライハグが行われたのです。
その結果、トラウマが生じにくいというデータが得られました。
さらにその後、今度は大きな地震がメキシコを襲いました。
このときは規模を拡大し、広くバタフライハグを実践してもらう取り組みを行ったところ、科学的にも効果があるといえる明確なデータが得られたのです。
バタフライハグの脳科学(EMDR)
バタフライハグは、なぜ、効果があるのでしょうか。
現在、アメリカでは、PTSD(心的外傷後外レス障害)に対して、眼球を水平方向に左右に動かす、EMDRという治療法が急速に広がっています。
トラウマが脳に生じると、ネガティブな感情を生み出す右脳が暴走します。
一方、これを抑え、ポジティブな思考を促す左脳の働きは低下しています。
右脳の暴走を防ぎ、左脳を働きを改善するのが、EMDRの原理です。
その簡易版としての効果が、バタフライハグにあると考えられています。
受験や仕事の失敗にはバタフライハグ!
模擬テストを受けているときに、かつて、試験で失敗した心の傷、トラウマで集中できないと感じた場合、受験生の方は、絶対に放置はしないでください。
緊張感の高まる本番の入試では、通常、その数倍の悪影響が現れます。
いくら学力が高くても、脳がそのような状態に陥れば、合格を勝ち取るのは困難です。
そこで当院では、まず、入試に合格するための脳機能の専門の検査で脳のコンディションを正確に把握すしたうえで、検査データにあわせて、最新の磁気刺激治療などで、脳の情報処理の機能を活発に働くようにします。
これが、「磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コースで、あこがれの志望校への高い合格率をたたき出しています。
「なんとなく、集中できない・・」
「なんとなく、ヤル気がでない・・・」
こうした脳の不調を、気分の問題だから仕方がないと決めつけてしまったら、何の解決にもなりません。
待っているのは、不合格の通知だけです。
科学的な方法こそが、あなたに合格をもたらします。
2020年10月からは、脳機能に関する検査データを元に、最新のメンタル医学と脳科学をフル活用いて、メンタル面の早期回復と志望校への合格を勝ち取る「5つの特別診療」を早期合格コースの一部としてスタートさせました。
心療内科でこのような取り組みを行うのは極めて画期的なことだと自負しております。
その中でも、何らかのトラウマに苦しむ受験生にとっては、特に「集中力アップ特別診療」が極めて効果的です。
また、「やる気アップ特別診療」や「イライラ対策特別診療」も、志望校への合格に大きな手助けとなります。
まずは「5つの特別診療」の案内をご覧いただき、検討をお願いできればと思います。
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参照した学術論文のリスト
① Artigas, L., Jarero, I., Mauer, M., López Cano, T., & Alcalá, N. (2000, September). EMDR and
Traumatic Stress after Natural Disasters: Integrative Treatment Protocol and the Butterfly Hug.
Poster presented at the EMDRIA Conference, Toronto, Ontario, Canada.
② Artigas , L. , & Jarero , I. (2009) . The butterfl y hug . In M. Luber (Ed.), Eye movement desensitization and reprocessing (EMDR) scripted protocols: Special populations (pp.
5 – 7 ). New York : Springer Publishing .
③ Girianto, P., Widayati, D., & Agusti, S. (2021). Butterfly Hug Reduce Anxiety on Elderly. Jurnal Ners dan Kebidanan (Journal of Ners and Midwifery).
④ Artigas, L. & Jarero, I. (Manuscript in preparation). The Butterfly Hug. In M. Luber (Ed.), Implementing EMDR Early Mental Health Interventions for Man-Made and Natural Catastrophes: Models, Scripted Protocols and Summary Sheets
⑤ Boel , J. (1999) . The butterfl y hug . EMDRIA Newsletter,4 (4) , 11 – 13 .
⑥ Aduriz, M.E., Knopfler, C., & Bluthgen, C. (2009). Helping child flood victims using group
EMDR intervention in Argentina: Treatment outcome and gender differences. International
Journal of Stress Management, 16(2), 138-153.
⑦ Burri, M., & Baker, A. (2016). Teaching rhythm and rhythm grouping: The butterfly technique. English Australia Journal, 31(2), 72–77. https://search.informit.org/doi/10.3316/informit.109019959057325
⑧ Jarero, I., & Artigas, L. (2009). EMDR Integrative Group Treatment Protocol. Journal of EMDR
Practice & Research, 3 (4), 287-288.
⑨ Jarero, I., & Artigas, L. (2010). The EMDR Integrative Group Treatment Protocol: Application
with Adults During Ongoing Geopolitical Crisis. Journal of EMDR Practice and Research,
4(4),148-155.
⑩ Yoshida, S., Kawahara, Y., Sasatani, T., Kiyono, K., Kobayashi, Y., & Funato, H. (2020). Infants Show Physiological Responses Specific to Parental Hugs. iScience.
⑪ Shiomi, M., Nakata, A., Kanbara, M., & Hagita, N. (2017). A hug from a robot encourages prosocial behavior. 2017 26th IEEE International Symposium on Robot and Human Interactive Communication (RO-MAN).
⑫ Maxfield, L., Melnyk, W.T., & Hayman, C.A.G. (2008). A working memory explanation for the
effects of eye movements in EMDR. Journal of EMDR Practice and Research, 2(4), 247-261.