受験ストレスによる「心理的視野狭窄」

成績に与える影響と合格への対策


ストレスによって物事の感じ方や考え方の視野が狭くなること「心理的視野狭窄」といいます。

受験生はこの作用によって応用問題が解けなくなり、試験の点数が悪化してしまいます。

「心理的視野狭窄」を克服し、志望校合格を勝ち取る方法を解説します。

 

 

 

受験生の脳を蝕む「心理的視野狭窄」とは?

 

受験生や受験生と親御さまに知って頂きたいのが、人間の脳はストレスを感じると「心理的視野狭窄」と呼ばれる状態になるということです。

 

 

視野狭窄とは、文字通り目で見える範囲が狭くなってしまって、周囲が見えなくなってしまう現象をさします。

これと同じように、もののの感じ方や考え方も狭くなってしまって、物事に対して幅広く俯瞰的にバランス良く認識するということができなくなります。

 

これが、メンタル医学で「心理的視野狭窄」と呼ばれている現象です。

これが、試験の点数に大きな影響を及ぼすことがわかってきました。

 

 

大半の受験生は、過酷な受験勉強と落ちるかもしれないという不安感のため、ストレスを抱えながら努力を強いられています。

そのために、脳はストレスにさらされた状態で長期間過ごすことになります。

その結果、多くの受験生が「心理的視野狭窄」の状態に陥ってしまうのです。

 

 

心理的視野狭窄の状態に陥った場合には、脳の前頭前野と呼ばれる部分の機能が低下してしまうため、問題を解く能力が悪化してしまいます。

とりわけ応用問題を解く場合は、広い視野で物事を考える能力が求められます。

しかし、本来は幅広く俯瞰的に正解への道筋を考えられる受験生であっても、「心理的視野狭窄」の状態になっていると、そうした思考ができなくなってしまうのです。

とくに、本番の入試ではストレスが高まるため、心理的視野狭窄による点数ダウンは、より深刻なものとなります。

 

 

 

心理的視野狭窄を生み出す「ラベリング」に注意!

 

心理的視野狭窄に陥ると、「ラベリング」と呼ばれる現象が増加することが明らかになっています。

ラベリングとは、まさしくラベルを貼るように物事を決めつけてしまうことを指すメンタル医学の用語です。

 

 

たとえば、「自分はダメな人間なんだ」と決めつけてしまう・・・。

そもそも、100%ダメな人間なんてこの世の中にはいません。

しかし「自分はダメな人間なんだ」と、いったんラベルを貼ってしまうと、脳の中でそうした観念が定着してしまい、心理的視野が狭くなってしまうのです。

 

 

 

心理的視野狭窄に陥る危険な言葉!「絶対」「決まっている」

 

心理的視野狭窄によるラベリングの場合に、多くの方が無意識のうちに口にするキーワードがあります。

それは、「絶対」という言葉と、「決まっている」という言葉です。

 

よく「絶対失敗する」と言いますが、正確に言うと、確率100%で絶対に失敗するということが確定しているわけではない場合が大半です。

 

言葉のあやとして「絶対に失敗する」と言ってるだけです。

にもかかわらず、「絶対失敗する」という言葉を使ってしまうと、脳内でラベリングが行われて、本当に絶対に失敗すると自分で思い込んでしまうということが起こることがメンタル医学の研究で明らかになってきました。

 

 

「決まっている」という言葉も同様です。

 

「失敗するに決まっている」という言葉も、日常生活でついつい使ってしまう表現ですが、実際には、失敗することが本当に決まっているわけではない場合が大半です。

これも言葉のあやとして使っているだけの話で、実際には決まっていません。

 

ただし「失敗するに決まっている」という言葉を使うことによって、脳内でラベリングが行われて、本人は本当に失敗してしまうという心理的視野狭窄の状態に陥ってしまうのです。

 

 

受験生ご自身も受験生の親御様も、「絶対」とか「決まっている」と言ったラベリングに繋がる言葉は普段から使わないように心がけてください。

 

また、逆に言えば、こうした言葉を日常生活で多様するようになった場合は、心理的視野狭窄に陥ってる可能性が高いので、ご自分でもセルフチェックをしていただきたいのです。

 

 

 

心理的視野狭窄から脱することができない場合は・・・

 

心理的視野狭窄が軽度の場合は、こういったメンタルの落とし穴があるんだと頭に入れておき、ラベリングをしないように心がけるだけで、かなり予防できます。

 

また、心理的視野狭窄に陥っている受験生は、ものごとの感じ方や考え方がネガティブになっている人が大半です。

これをポジティブな感じ方や考え方に矯正すると、心理的視野狭窄が克服できることがわかってします。

こちらについては、以下のページで詳しく解説しています。

ぜひ、ご参照ください。

 

 

また、心理的視野狭窄が特に強い場合は「受験の強迫性障害」、あるいは、その前段階の状態になっている場合が多いこともわかっています。

これについては、以下のページで詳しく解説しています。

こちらの記事もぜひ、ご参照ください。

 

ご自分で意識しても心理的視野狭窄から抜け出せない場合は、「受験うつ」に陥っている、またはその前段階の状態になっている可能性もあります。

「受験うつ」の他の症状がでていないか、以下のページで詳しく解説していますので、こちらもご一読ください。