受験失敗の原因は「カフェイン依存症」
症状チェックと合格への対策
カフェイン依存症で受験に失敗する受験生が増加!
夜遅くまで、時には深夜から早朝にかけて勉強をする受験生は数多くいます。
そして、彼らの多くが手放せないのがカフェインを含む飲み物や食べ物です。
ですが、このカフェインがみなさんが予想以上に深刻な問題を引き起こしていることを知っていますか?
それは、「カフェイン依存症」に陥って入試に失敗してしまう受験生が増加しているということです。
まず、受験生の方がカフェイン依存症のリスクを抱えていないか、セルフチェックをしていただきます。
以下に挙げる事柄のいずれかに該当する場合、カフェイン依存症の可能性があります。
・カフェインをとらないと落ちつかない、あるいはイライラが増す。
・カフェインをとらないと、勉強の集中力が上がらない。
・一日に4杯以上も、コーヒーなどカフェインの入った飲料を摂取している。
・眠りにつくのが難しくなったと感じる。
・頭痛や吐き気、胃の痛みを感じることがある。
もしこれらの症状のいずれかがある場合、あなたはカフェイン依存症の可能性があります。
カフェインは適量であれば集中力を高めるなど、受験を有利にしてくれる利点があります。
その一方で、過剰摂取は身体に悪影響を及ぼすのは当然ですが、それだけでなく、とり方が不適切なだけでも入試に置く影響を及ぼします。
ぜひ、このページのアドバイスを参考に、脳医学的に最適な方法でカフェインを活用し、志望校合格を勝ち取ってください。
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本郷赤門前クリニック
カフェインで入試に落ちる理由
カフェインという物質は、脳がしっかりと目覚め、集中力や記憶力を上げることを可能にします。
だから、上手に活用すれば、受験を有利に進めることができます。
しかし、かと言って、それが無制限に体に良いという訳ではありません。
実際、「カフェイン依存症」に陥ってしまって入試に落ちてしまう受験生が後を絶ちません。
また、「カフェイン依存型の受験うつ」に苦しんでいる受験生もいます。
カフェインは、なぜ受験生の大敵となるのでしょうか?
カフェインは、その瞬間的な覚醒効果により、誤った使い方をすると依存症を引き起こします。
「カフェイン依存症」の受験生に問診を行うと、最初のうちは、カフェインにより脳が活性化し、勉強がこれまで以上に効率よく進んだと話す受験生が圧倒的に多いのです。
しかし、このことが、受験に失敗する大きな危険をはらんでいるのです。
こうしてカフェインに頼って勉強する状況が続くと、脳はカフェインなしでは十分に機能しないという状態に陥ってしまうのです。
具体的には、カフェインにより覚醒状態が引き起こされると、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れ、自然な覚醒、集中力の生成が難しくなります。
その結果、ますますカフェインへの依存度が高まり、摂取量が増加してしまうのです。
カフェインの過剰摂取は、一見、勉強時間が増えるように思えますが、実は脳への重大な負担を引き起こします。
集中力の低下、短期記憶力の欠如、疲労、不安感、さらには睡眠障害といった様々な副作用が現れます。
特に、睡眠障害は深刻な問題で、学習効果を大きく低下させます。
十分な睡眠が取れないと、脳が新たな情報を効率的に吸収し、整理する能力が低下します。
また、睡眠不足は「カフェイン依存型の受験うつ」を引き起こすことも多く、その場合は試験の成績の急落を引き起こします。
睡眠に対するカフェインの副作用は、重要な入試の前後に特に重篤に現れる可能性があります。
理想的なパフォーマンスを発揮するためには、全ての心身の機能が最高の状態であることが求められますが、カフェイン依存症になると、その機会が奪われてしまいます。
このように、カフェインに頼りすぎることは短期的には集中力を引き出すことができても、長期的には効果的な学習を阻害し、最終的には入試での失敗につながる危険性があるのです。
受験にとってのカフェインのメリット
誤解してほしくないのですが、受験生がカフェインをとることを、頭から否定しているわけではありません。
医学的にはカフェインは脳の認知機能に対するメリットも大きく、副作用を回避しながら適切に使用することが大事たということです。
そこで、まず、受験生の脳に対してカフェインがもたらすプラスの効果について解説しましょう。
まず、これはどなたもご存じだと思いますが、カフェインの代表的な作用の一つは眠気抑制効果です。
この物質が中枢神経系に影響を与え、脳の脳幹網様体を刺激することで、覚醒状態を促進します。
その結果、眠気を払拭し、集中を維持することが可能となるわけです。
コーヒーなどカフェインの入った飲料を飲むと、胃を通過して十二指腸からカフェインが吸収され、約30分後に脳に作用を及ぼします。
ですから、カフェインの効果を最大限に活用するためには、学習を開始する30分にカフェインの入った飲料を飲むのがベストです。
さらに、カフェインは勉強の集中力を高めたり、記憶力を強化したりしてくれる効果も見つかってます。
科学的な研究により、適量のカフェイン摂取が注意力を向上させることが確認されています。
しかし、これは適度な摂取に限られ、大量の摂取がより大きな効果をもたらすわけではありません。
質の高い学習を達成するためには、適量のカフェイン、例えば一般的なコーヒー一杯分の摂取が理想的と言えます。
また、カフェインは気分を高揚させ、気持ちをリフレッシュさせる効果を持ちます。
この作用はカフェインが交感神経を刺激することから生じ、特に学習の前や気分転換が必要な時に利用すると良いでしょう。
要するに、カフェインは眠気抑制、集中力向上、気分高揚といったメリットを提供しますが、その効果を最大限に引き出すためには適切な摂取法とタイミングが重要となります。
健康的かつ効率的な学習のためには、これらの知識を適切に利用することが不可欠です。
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カフェインの過剰摂取がもたらすリスク
カフェインはその集中力向上や覚醒作用から多くの受験生が利用しています。
しかし、その過剰摂取が引き起こすリスクについては十分に認識されていません。
以下では、カフェインの摂取についての認識を深め、適切な管理法を理解することでこれらのリスクを最小限に抑える方法を探求します。
まず、カフェインの摂取が過多になると、興奮状態を引き起こし、イライラや不安感を引き立てることがあります。
これは、カフェインが中枢神経系を刺激し、覚醒させる働きから生じる現象です。
これは適度な摂取であれば集中力の向上につながるものですが、過剰な摂取によっては逆効果になる可能性があります。
また、カフェインの覚醒作用は睡眠にも影響を及ぼし、深夜の摂取は良質な睡眠を阻害し、次の日のパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
さらに、継続的な寝不足は健康問題を引き起こすリスクがあります。
後ほど詳しく解説しますが、カフェイン依存症もカフェインの過剰摂取による重要なリスクです。
繰り返しのカフェイン摂取により、体は次第にカフェインに慣れ、より多くの摂取を求めるようになります。
これが依存症の始まりであり、カフェインを摂取しないと頭痛や気分の低下などの身体的症状を経験することがあります。
カフェインの過剰摂取は、中枢神経系の刺激から健康被害を引き起こす可能性があります。
めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気などが挙げられます。
さらに、過剰な摂取による急性カフェイン中毒は極めて危険で、最悪の場合、死亡につながることもあります。
特に、カフェインを大量に含むエナジードリンクや眠気防止薬は注意が必要です。
エナジードリンクはそのカフェイン含有量が製品により大きく異なるため、その摂取量に十分注意し、眠気防止剤などのカフェイン製剤も適量を守るようにしましょう。
以上のことを念頭に置き、カフェインの摂取は適量とタイミングを正しく理解し管理することが重要です。
これにより、カフェインの利点を享受しつつ、そのリスクを避けることが可能となります。
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合格を勝ち取るためのカフェイン活用術
カフェインは勉強の強い味方になりますが、使用法を間違えると反対にマイナス効果をもたらします。
そこで、ここでは、合格を勝ち取るためのカフェインの正しい使い方についてご案内します。
カフェインの利用は節度が大事
カフェインがもたらす集中力の向上や意識の覚醒といった効果は誘われがちですが、適度な摂取量を超えると、体や勉強へのダメージが大きくなります。
これらの効果を最大限に引き出すためには、適切な量のカフェインを摂ることが重要です。
すべての人が同じ量のカフェインに反応するわけではありません。
カフェインへの感受性は個々に異なり、一部の人々は少ない量でも不快な反応を示すことがあります。
自身がどの程度カフェインに反応するかを知り、自分に適した摂取量を見つけ出すことが求められます。
カフェイン摂取のタイミング
カフェインで眠れなくなることは、どなたもご存じだと思いますが、ほとんどの方が、その作用の持続時間を誤解しているようです。
カフェインによる覚醒効果は一度摂取すると7〜8時間続くことが多いのです。
つまり、寝る前の摂取を避けるだけでは不十分だということです。
例えば、就寝時刻11時を予定しているなら、そこから8時間を引き算して、午後3時以降はカフェインを控えるとよいということです。
夜間の摂取だけでなく、午後の遅い時間帯や夕方の摂取も避け、質の良い睡眠をしっかりとることで、翌日の学習効率を最大限に引き上げることができます。
小刻みの水分補給が必要
カフェインには利尿作用があり、多量に摂取すると脱水症状を引き起こす可能性があります。
実は脳は、わずかな脱水でも認知機能が低下する性質を持っています。
つまり、熱中症になるような重度の脱水症状は当然ですが、それよりもはるかに軽い脱水でも、勉強には不利に働く作用があるということです。
コーヒーや他のカフェイン飲料を摂取した後は、水分をとったからそれでよいと安心してはいけません。
それに加えて、麦茶や水など、カフェインが入っていない水分も、あわせて補給することを忘れないようにしましょう。
適切なサーカディアンリズムを保つ
長期間にわたる受験勉強では、カフェインに頼るだけでなく、適切な1日のリズム、すなわちサーカディアンリズムを確立することが極めて重要です。
早寝早起きを心がけ、サーカディアンリズムを整えることが肝心です。
カフェインを適切に利用することは有益ですが、まずは健全な生活習慣を形成することが受験成功への道筋となります。
カフェインはあくまでその一部であり、適切に活用することが求められます。
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受験生への警告
カフェイン依存症のリスク
一日に250mg以上のカフェインを摂取すると(コーヒーで約2杯分)、イライラ、神経質、興奮状態、不眠症、顔の赤み、吐き気、頻尿、心拍数の増加などの症状が現れることがあります。
これらの症状が5つ以上ある場合、DSM-IV-TRによるカフェイン依存症の診断基準に該当します。
注意していただきたいのは、たったコーヒー2杯でも、カフェイン依存症になりうるということです。
エナジードリンクなら、1杯でもこれを超えるカフェインが含まれているものが多数派です。
つまり、体質の差が極めて大きいので、油断はできません。
精神的には、落ち着きのなさ、緊張感、感覚過敏、不安、イライラ、気分の上昇、一時的な不眠症などが現れます。
さらに重篤な状態では、混乱、妄想、幻視、幻聴、パニック発作、異常行動、衝動行動などが見られ、最悪の場合、自殺を図ることもあります。
特に注意していただきたいのが「カフェイン依存型の受験うつ」です。
「カフェイン依存型の受験うつ」とは、受験生の間で広く見られるカフェイン依存症の一つで、受験うつの症状で生じる勉強や睡眠不足による疲労感を払拭するために、カフェインを過度に摂取してしまう状態を指します。
カフェインは、一時的に意識を覚醒させ、パフォーマンスを向上させる効果があるため、一見、受験うつの症状が軽くなったように感じ、本人は有益に思えます。
しかし、カフェインは本質的に受験うつを治しているのではなく、表面的にごまかしているだけです。
むしろ、連続的または大量の摂取は体内のカフェイン濃度を上げることで、依存症を引き起こし、それによって受験うつを悪化させることが多いのです。
カフェイン依存症が進行すると、カフェインの摂取を止めると不快な離脱症状が生じます。
かといって、無限にカフェインの摂取を増やすわけにはいきません。
その結果、うつ症状はほぼ全例で悪化します。
これは、カフェインの刺激がないと脳が正常に機能せず、落ち込みや意欲の減退といった症状が見られるからです。
また、このプロセスによって「カフェイン依存型の受験うつ」を発症する場合もあります。
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カフェイン依存型受験うつを克服
志望校合格を勝ち取る最新医学
もちろん、依存症状がすでに強く出ている場合は、医療機関で専門の治療を受ける必要があります。
ただし、受験生が志望校への合格を勝ち取るには、カフェイン依存症を治療するだけでは不十分です。
カフェイン依存症になる受験生は、脳と心が繊細で、受験ストレスに対して脆弱です。
そのため、たとえカフェイン依存症の症状が出なくなっても、メンタル面が不安定になり、脳の前頭前野という部分が機能不全を起こし、たとえ「カフェイン依存症受験うつ」を起こしていなくても、それに類似したメンタルのトラブルと起こしていることが多いのです。
その場合は、読解力や記憶力といった脳の認知機能が低下するほか、集中力も悪化するため、カフェイン依存症の症状は出なくても、入試には圧倒的に不利になってしまいます。
こうしたリスクを排除し、受験生の方が、どうしても志望校に合格したいというご希望が強い場合は、私のクリニックの「最新脳医学治療(受験うつ)早期合格コース」をご検討ください。
脳への磁気刺激を通して前頭前野がバランスよく活動できるようになると同時に、扁桃体の暴走を止める効果が生じます。
その結果、メンタル面がタフになり、脳機能が高まるため、応用問題の得点力や読解力の向上が図れます。
これにより、カフェイン依存症の症状にも効果があるとともに、志望校への合格を勝ち取るためにも大きな力を与える診療プログラムです。
以下の解説文もご一読いただければと思います。
磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コースの中で特に重視しているのは、受験に特化した光トポグラフィー検査です。
脳の状態を可視化すると、成績を改善させる脳医学的な方法が明らかになります。
受験に特化した光トポグラフィー検査については、こちらのページをご参照ください。
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参照した研究論文のリスト
① Kendler, K., & Prescott, C. (1999). Caffeine intake, tolerance, and withdrawal in women: a population-based twin study.. The American journal of psychiatry, 156 2, 223-8 .
② Ágoston, C., Urbán, R., Richman, M., & Demetrovics, Z. (2018). Caffeine use disorder: An item-response theory analysis of proposed DSM-5 criteria.. Addictive behaviors, 81, 109-116 .
③ Strain, E., Mumford, G., Silverman, K., & Griffiths, R. (1994). Caffeine dependence syndrome. Evidence from case histories and experimental evaluations.. JAMA, 272 13, 1043-8 .
④ Ferré, S. (2013). Caffeine and Substance Use Disorders.. Journal of caffeine research, 3 2, 57-58 .
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⑦ Meredith, S., Juliano, L., Hughes, J., & Griffiths, R. (2013). Caffeine Use Disorder: A Comprehensive Review and Research Agenda.. Journal of caffeine research, 3 3, 114-130 .
⑧ Juliano, L., Evatt, D., Richards, B., & Griffiths, R. (2012). Characterization of individuals seeking treatment for caffeine dependence.. Psychology of addictive behaviors : journal of the Society of Psychologists in Addictive Behaviors, 26 4, 948-54 .
⑨ Strain, E., & Griffiths, R. (1995). Caffeine dependence: fact or fiction?. Journal of the Royal Society of Medicine, 88 8, 437-40 .
⑩ Yeomans, M., Javaherian, S., Tovey, H., & Stafford, L. (2005). Attentional bias for caffeine-related stimuli in high but not moderate or non-caffeine consumers. Psychopharmacology, 181, 477-485.
⑪ Oberstar, J., Bernstein, G., & Thuras, P. (2002). Caffeine use and dependence in adolescents: one-year follow-up.. Journal of child and adolescent psychopharmacology, 12 2, 127-35 .
⑫ Sweeney, M., Weaver, D., Vincent, K., Arria, A., & Griffiths, R. (2020). Prevalence and Correlates of Caffeine Use Disorder Symptoms Among a United States Sample. Journal of Caffeine and Adenosine Research, 10, 4 - 11.
⑬Watson, J., Deary, I., & Kerr, D. (2002). Central and peripheral effects of sustained caffeine use: tolerance is incomplete.. British journal of clinical pharmacology,