・・・受験うつの症状が現れている場合は、試験会場へはできる限り親が引率してあげるべきです。
どの電車に乗り、どの駅で降りるかは、脳が健やかな状態にあれば簡単なことですが、うつになると何気ない判断を下すことにも脳が疲労し、試験の問題を解く集中力が低下してしまうのです。
かといって、同じ大学を受験する友だちに引率を任せてはいけません。
その友だちも受験でピリピリしているはずで、それが増幅する形で心理的な圧迫感をもたらします。
一般論としては、渋滞の影響を受ける自動車は避けるべきです。
ただし、受験うつの場合に限れば、脳への負担が軽くなるので、電車よりも自動車のほうが有利です。
早く自宅を出て、試験会場の近くの喫茶店などで時間調整をしましょう。・・・
光文社新書「受験うつ」194ページより