勉強の燃え尽き症候群を治す
親子の運動習慣
受験生の無気力を打破する家庭の法則
このページでは、勉強の無気力が治る親子の運動習慣についてご紹介しましょう。
脳医学の研究で、短い時間でいいので脳を刺激する運動を行うと、意欲の中枢が活発に働くようになるということがわかってきました。
つまり、失われていた勉強のヤル気が回復してくれるわけです。
今どきのデリケートな受験生は、脳がストレスに負けてしまって、すぐに意欲が燃え尽きてしまいます。
これが受験燃え尽き症候群です。
その対策として運動療法が有効であることは、以前からわかっていたことです。
さらに、ご家庭の中で親子が一緒になって運動を行うと、一人で行うよりも、より効果が高いということも解明されてきたのです。
燃え尽きてしまった勉強のヤル気をよみがえらせるには、具体的には、どのような運動を行えばいいのか?
ご家族は、どのような点に注意が必要なのか?
受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と知識をもとに、わかりやすく解説します。
熱心に勉強していた子どもが、試験で悪い点数を取ったことをキッカケに、プッツリと勉強しなくなってしまったという例が、今、急増しています。
「勉強するように!」と声をかけても、うつろな目で生返事をしするだけ・・・。
あるいは、注意した親に向かって、「うるさい!」と怒鳴りかえす・・・。
気づいたら、ダラダラとスマホを見るだけで一日が過ぎていく・・・。
これは、典型的な受験・燃え尽き症候群(Examination burn-out syndrome)の症状です。
今どきの受験生は、メンタルがとてもデリケートで、ストレスに対抗するストレス耐性の力がとても脆弱です。
そのため、試験の点数が悪かったなど、心身に負担がかかることを経験すると、心がポキっと折れて、勉強の意欲が燃え尽きてしまいます。
これを放置しておくと、脳の中で無気力が固定化されいき、何事にもヤル気を出せないメンタルになってしまいます。
もちろん、このような状態では、志望校への合格は勝ち取れません。
さらにそれだけでなく、社会人になったあと、仕事が頑張れなくなってしまうので、将来にわたって暗い影を落としてしまうわけです。
燃え尽きた勉強のヤル気を回復させるのに、運動療法が効果を持つことは、以前からわかっていたことです。
すでに重い症状が出ている方は、ぜひ、主治医から専門的な指導を受けて適切な運動療法に取り組んでいただきたいです。
ただし、コツさえ押さえれば、ご家庭でも実践できますので、大事なポイントをご紹介したいと思います・
まず、理解しておいていただきたいのが、運動の目的が、脳の意欲の中枢を刺激することにあるということです。
筋肉を鍛え上げることは、健康維持には大切なことですが、受験燃え尽きた勉強の対策として行う場合は、これが目的ではないということです。
筋肉を鍛え上げるには、激しい運動強度の負荷を、長い時間にわたって与えて他方が効果が高まるのは当然です。
しかし、受験の燃え尽きた勉強の場合は、そのなことをやれば、運動負荷のストレスが加わって、逆効果になってしまいます。
また、勉強時間を確保するという意味からも、短い時間、無理なく行うということが必要です。
ただし、運動する時間は短くてもいいのですが、1週間に2日行う・・・といったことでは不十分です。
必ず、毎日、行うようにしましょう。
運動療法は、受験生がお一人で実践しても、もちろん、効果はあります。
ただし、親子で一緒に運動すると、その効果が倍増してくれます。
一人で運動するときと比べ、複数で運動すると、脳内でオピオイドと呼ばれる脳内物質が増加するという研究結果が発表されています。
オピオイドが増加すると、意欲の中枢が刺激を受けやすくなるので、受験の燃え尽き症候群を回復させる効果が、より一層、高まるわけです。
また、そもそも燃え尽き症候群に陥ってしまった場合、毎日、受験生が自分の意志だけで運動を続けるというのは、事実上、不可能です。
ですから、その点でも、親が先導する形で一緒に運動することが、必要不可欠だということです。
また、親子がバラバラの動きで運動するよりも、同じ動きで、お互いにシンクロしながら運動すると、効果はさらに拡大されます。
なぜなら、親子で体の動きがシンクロすると、脳内もシンクロするという現象が起きるからです。
ですから、親子でジョギングをする場合は、「1! 2! 1! 2!」と声を掛け合いながら、同じリズムで足を出して走るようにしましょう。
部活の練習でランニングするのと、同じような感じで走るわけです。
ただ、前述のように、筋力を高めることが目的ではないので、走るスピードは、部活並みにする必要はありません。
また、ラジオ体操はとてもおすすめです。
これなら、否応なく、体の動きはシンクロするので、効果的です。
お子さんが「ラジオ体操なんて、ダサくて嫌だ・・・」ということなら、ヒップホップなどのダンスでも結構です。
親御さんは、ちょっと大変かもしれませんが・・・。
おすすめしている親子運動は、どの時間帯に行っても効果はありますが、最も効果が高まるのは朝に行うことです。
本来、昼行性動物である人間の脳は、朝になると、食料を獲得するための行動を促すよう、脳内の意欲の中枢が高まるように設計されています。
ところが、受験の燃え尽き症候群に陥ると、この仕組が上手く起動しなくなり、その結果、丸一日、勉強のヤル気が出なくなってしまうのです。
だからこそ、親子運動は、朝に行い、脳を本来の状態に戻しておくことが、最も効果を上げてくれるわけです。
具体的には、15分、親子で軽くご近所をジョギングする・・・。
あるいは、10分ほど、親子で体操やダンスをする・・・。
この程度なら、忙しい親御様でも、ちょっとだけ頑張れば、できなく無いと思います。
ご紹介した朝に行う親子の運動習慣は、受験の燃え尽き症候群になるのを防ぐ予防効果や、一過性の軽い症状の場合に回復させる効果を持っています。
ただし、メンタルの病気と言える程度に重篤化した場合は、これだけでは回復は見込めません。
受験生自身も保護者の方も、取り返しのつかない心の崩壊を防ぐために、ぜひ、「受験の燃え尽き症候群」に関する以下の解説文もご一読ください。
例年、多くの受験生が共通テストで失敗して燃え尽き症候群になってしまい、私立大学も含めてすべて受験会場にさえ行かなくなり、1年を棒に振ることになってしまっていいます。
あるいは、入試の練習のためにあるはずの模擬テストで失敗して燃え尽き症候群になってしまい、そもそも受験を投げ出してしまった・・・。
こうした例が跡を絶たないのです。
仮に燃え尽き症候群ではなくても、受験ストレスを抱えている場合には幅広く参考になる記事です。
ぜひ、ご参考になさってください。
受験燃え尽き症候群の方に、ぜひとも受けていただきたいのが、受験に特化した光トポグラフィー検査です。
脳の状態を可視化することで、脳で何が起きているから無気力が生じているのか、科学的に突き止めることができます。
さらに、成績を改善させる脳医学的な方法も明らかになるので、受験生が志望校合格を実現するには、とても役立つ検査です。
受験に特化した光トポグラフィー検査については、こちらのページをご参照ください。
受験に特化した光トポグラフィー検査の結果、「受験うつ」「受験無気力症候群」「受験燃え尽き症候群」などが見つかった場合は、磁気のパルスで脳の働きを高める「磁気刺激治療」を行うと、脳内の扁桃体と呼ばれる部分の暴走を抑えることで、学力を早期に回復さえることが可能です。
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メンタル面でデリケートな受験生の方は、ぜひ、万全の準備をして入試に臨んでください。
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