苦手科目恐怖症

Subject-Specific Phobia


「苦手科目恐怖症(Subject-specific Phobia)」という病気があるのをご存知でしょうか?

 

これは、苦手意識を持っている特定の教科に対して強い不安や恐怖感を持ってしまう症状を指します。

 

Subject-specific Phobiaを直訳すると「特定の教科恐怖症」ですが、特定の状況,環境,または対象に対する持続的で不合理な強い恐怖にとらわれる「限局性恐怖症(Specific Phobia)」の一種です。

 

 

苦手科目恐怖症の症状は、次のようなものがあります。

 

①その科目に対する過度の不安や恐怖感

 

②その科目を学ぶことに対する回避行動(授業を休む、勉強をしないなど)

 

③その科目に関連するもの(教科書、問題集など)を見るだけで、不安や恐怖感が高まる

 

④その科目に関する嫌な体験を思い出すことで、不安や恐怖感が増す

 

 

苦手科目恐怖症は、一般的には過去にその科目で嫌な経験をしたことが原因とされています。

 

たとえば、成績が悪くて叱られたり、友達と比較されたり、クラスメイトにバカにされたりした経験がある場合、その科目に対する不安や恐怖感が高まってしまうことが多いのです。

 

 

苦手科目に対する恐怖症は、学業に悪影響を及ぼすことがあるため、適切な対処法が必要です。

 

まずは、その科目に対する不安や恐怖感を抱いていることを自覚し、カウンセリングや心理療法、認知行動療法などを受けることが大切です。

 

さらに、脳内で不安感を作り出している扁桃体が暴走状態にあるときは、脳に磁気のパルスを当てる磁気刺激治療が効果的です。

 

 

苦手科目に対する恐怖症は、長期間にわたって不安や恐怖感を抱え続けることがあるため、早期の対処が必要です。

 

適切な治療を組み合わせることで、ほとんどの方に症状の大幅な回復が見られ、志望校への合格を勝ち取る上で、大きな支えとなっています。

 

 

 このページの要点は?

 

 ✓   受験生に特有の「強迫性障害(Obsessive Compulsive Disorder)」が蔓延し、思わぬ不合格の原因になっています!

 

 ✓   試験中、できない問題に執着しすぎて、時間が足りなくなった受験生は要注意です。脳内の眼窩前頭皮質(Orbitofrontal cortex)の活動が関与している可能性があります!

 

 ✓   模擬テストの答案用紙をセルフチェックして、「強迫性障害」を見つけ出す方法を解説します

 

 ✓   英語の構文を細かく考えすぎて、長文全体の意味がつかみ取れなかった場合も、眼窩前頭皮質の活動が関与している可能性があります!

 

 ✓   受験に特化した「暴露反応妨害法」など、脳機能医学を応用した治療で入試の得点が大幅にアップします!

 


受験生に蔓延する「強迫性障害」


特定の学科恐怖症に関する研究は、過去に多数行われてきました。

 

その中でも、代表的な研究をいくつか紹介します。

 

 

「数学恐怖症」に関する研究

数学恐怖症は、数学に対する不安や恐怖感が強く、数学を学ぶことに対して回避行動をとってしまう状態を指します。数学恐怖症の原因は、過去の失敗経験や、社会的比較や競争に対する不安感が関与しているとされています。多くの研究は、数学恐怖症は過度な負の自己評価と関連しており、そのため、認知行動療法による治療が有効であることが示唆されています。

 

 

「言語恐怖症」に関する研究

言語恐怖症は、外国語に対する不安や恐怖感が強く、外国語を話すことに対して回避行動をとってしまう状態を指します。言語恐怖症は、特に成人に多く見られることが知られています。多くの研究は、言語恐怖症は過去の失敗経験や、周囲の期待や評価に対する不安感が関与しているとされています。そのため、カウンセリングや認知行動療法による治療が有効であることが示唆されています。

 

 

「科学恐怖症」に関する研究

科学恐怖症は、科学に対する不安や恐怖感が強く、科学を学ぶことに対して回避行動をとってしまう状態を指します。科学恐怖症の原因は、科学的知識や科学的思考能力に対する不安感が関与しているとされています。多くの研究は、科学恐怖症は、科学教育に対する教師の態度や、科学的知識の不足などが関与しているとされています。そのため、科学的思考能力の育成や、科学的知識の修正に焦点を当てた教育プログラムが有効であることが示唆されています。

 


試験中だけ強迫性障害に類似の脳機能に!


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受験生特有の「強迫性障害」の症状!


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模擬テストでわかる「強迫性障害」


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強迫性障害(受験生)の治療法!


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受験のための「曝露反応妨害法」


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強迫性障害に隠れた「受験うつ」


見落としてはいけないのは、受験生に限っていえば、強迫性障害の症状が現れた場合、受験期のうつ症状、「受験うつ」を併発していることが多いのです。

 

一般的には、強迫性障害の方の3人に1人が、うつ病を併発されています。

 

しかし、受験生に限れば、この割合はもっと多いと考えるべきです。

 

 

さらに、合格を勝ち取るために本当の意味で問題になるのは、「受験うつ」のほうかもしれません。

 

その症状の一つとして、「強迫性障害」に見られる症状が出ているケースも少なくないのです。

 

 

症状だけを見て強迫性障害だと決めつけるのではなく、その背後に「受験うつ」が潜んでいないか検査が必要です。

 

強迫性障害の症状が「受験うつ」のSOSサインとなっていることが多く、志望校への合格を勝ち取るためには、このことが極めて重要なのです。

 

 

そこで本郷赤門前クリニックでは、2017年より、受験強迫性障害の方も「磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コース」の診療プログラムの中に組み込みました。

 

これにより、志望校合格への高い実績をたたきだすことに成功しています。

 



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