入試と入試の間の夜が眠れない!
脳疲労不眠
Mental fatigue Insomnia
✓ 大学入学共通テストのように2日連続で入試を受ける場合は、初日の夜、つまり二日目の前夜に重度の不眠に陥る受験生が増加し、学力があるのに入試に失敗してしまう悲劇を生み出しています。
✓ 原因は「脳疲労不眠(Mental fatigue Insomnia)」です。初日の試験による脳疲労によって、脳全体が睡眠状態に移行できなくなるために生じる現象です。
✓ 初日の試験前夜より、二日目の前夜の脳疲労不眠のほうが、脳内の海馬へのダメージが大きく、より深刻な得点力のダウンを引き起こすため、これにより多くの受験生が不合格になっています。
✓ 初日の試験が終わった後、夕方に、ややハードな運動を行うと、初日の試験による脳の疲労と運動による肉体の疲労のバランスが整うことによって、試験の谷間不眠の予防に効果があります。
✓ 認知機能やストレス耐性の検査を受け、磁気のパルスを当てるなど、あらかじめ脳機能の問題点を修復しておくと、試験の谷間を防ぐことでき、さらに試験中の脳の働きが高まるため、合格率がアップします!
東京大学本郷キャンパス赤門正面
本郷赤門前クリニック
大学入学共通テストや国公立大学の二次試験などでは、二日間にわたって連続して入試を受けなければなりません。
この場合に問題になるのが、1日目の試験が終わったその夜に眠れなくなり、二日目の試験で大失敗をしてしまうことです。
その原因が「脳疲労不眠(Mental fatigue Insomnia)」なのです。
最近の受験生は、メンタル面がデリケートになり、このタイプの不眠で落ちてしまう人が急増しています。
なぜ、入試と入試の間の夜に重度の脳疲労不眠が起こってしまうのか、医学的なメカニズムを知ったうえで適切な対処が必要です。
試験にはさまれた谷間の夜を甘く見てはいけません。
入試と入試の間の夜に重度の不眠が生じてしまう最大の原因は、初日の試験を受けたことによる脳内の疲労と、翌日に迫った二日目の試験に対する不安が、神経生理学上の化学反応を巻き起こしてしまうことです。
入試問題を解くには、脳の認知機能を過酷に使います。
これによる疲労が脳を不自然な形で夜中まで興奮させます。
これによって起こるのが脳疲労不眠です。
ただし、脳が健康な状態を保っていると、たとえ日中に脳疲労を起こしても、夜になれば睡眠ホルモンのメラトニンなどの働きで次第に脳が鎮静化してきます。
それによって、やがて眠りにつくのことができます。
実際、一日だけの試験なら、終わった開放感で、疲労が回復しやすい傾向があります。
ところが、大学入学共通テストや国公立大学試験の二次試験のように、翌日も入試を控えると、脳は開放感どころか、不安感が重くのしかかります。
これによって、脳の疲労感がもたらした不自然な興奮状態が、さらに加速して暴走してしまうのです。
こうして重度の不眠状態になってしまうわけです。
東京大学本郷キャンパス赤門正面
本郷赤門前クリニック
注意してもらいたいのは、「試験の脳疲労不眠」を起こしてしまうと、翌日の試験で壊滅的な結果になってしまうことが多いということです。
初日の試験の前夜に不安から眠れなくなる場合なら、実は受験生本人が心配するほどは得点のダウンになりません。
なぜかというと、コルチゾールというホルモンが腎臓の上にある副腎という器官から分泌され、脳を刺激してくれるので、本人が眠いと感じても、実は、問題自体はかなり解けていることが多いのです。
ところが、「試験の脳疲労不眠」の場合は、得点ダウンは、はるかに深刻です。
脳に疲労がたまっている上に、睡眠不足が重なってしまうと、いくらコルチゾールが分泌されても、本来の脳の認知機能を取り戻すことができないのです。
それどころか、逆に、増加しすぎたコルチゾールが脳内の海馬の機能障害を引き起こし、記憶を引き出せなくなったり、前頭前野の機能障害を起こして思考力の深刻な低下をもたらします。
これによって、本来は合格できるだけの学力がある受験生が入試に落ちるという憂き目にあうわけです。
「試験の脳疲労不眠」を予防するために効果があるのは、初日の試験が終わった後、夕方にランニングをすることです。
人間の脳は、精神的な疲労と肉体的な疲労がアンバランスになると、疲労からの回復が困難になるという弱点を持っています。
入試問題を解くと、精神的な疲労だけで、肉体的な疲労を伴いません。
これが、「試験の脳疲労不眠」の大きな要因となっているのです。
こうした疲労のアンバランスをリセットするため、初日の試験が終わったら、ランニングなどを行って、肉体面も疲労をさせることが効果的なのです。
しっかり身体が疲労を感じないと十分な効果が出ないので、軽いジョギングでは不十分です。
強度の高い運動をおこなって、十分に心拍数を上げておきましょう。
運動を行う時間については、運動部出身など運動が苦痛にならない人については、25分間をお勧めします。
実験データによると、25分間でほとんどの方に大きな効果が出ているからです。
ただし、普段運動していなくて、25分間の運動なんて、とてもムリという方については、10分程度でも、ある程度の効果が出ますので、このくらいでも結構です。
実は、運動しているときに、ある感覚が脳内で生じると、脳の疲労不眠を強力に抑える効果が、まさに、その瞬間に出ているのです。
それは、強度の高い運動をして、心拍数も上ってくると、もちろん、辛いんだけども、なんかちょっと気持ちいいという感覚に変わることがあります。
この状態になれば、その瞬間、脳内にものすごく受験に役立つ効果が出ているんです。
よく、マラソン選手が苦しみを超えたその先に快感が得られるといいますよね。
これは、ランナーズハイと呼ばれる現象です。
この快感の正体は、ベータエンドルフィンという物質が脳内で分泌されるためです。
運動の苦しみから脳を守るために分泌されるのですが、脳を疲労やストレスから回復させる強力な作用も持っています。
ベータエンドルフィンが分泌されるのは、マラソンのようなかなりの強度の運動が必要で、チョコチョコっと走ったところで、ランナーズハイになるのは困難です。
ただし、入試を受けた当日については、その程度の運動でも、ベータエンドルフィンが出やすくなるということが分かっています。
それは、入試で脳はすでに疲労しているので、わずかな運動が加わっただけでも、脳を守ろうとするためにベーターエンドルフィンが分泌されるのです。
私はこれを「入試エンドルフィン現象」と呼んでいるのですが、入試による疲労不眠を強力に予防してくれます。
つまり、運動するというのは、実は、入試を受けたその日が最も効率が良いということです。
この点でもやらない手はありませんね。
運動と言うと、ランニングを行う人が多いのですが、その時には、絶対にうつむかないことです。
もちろん足元はしっかり確認しないと怪我をしてしまいますが、背中を丸めて走る受験生が多いのですが、そうすると脳にはネガティブなフィードバックが加わることによって不安が高まったり意欲が低下すると言うフィードバック作用が発生してしまいます。
ぜひ足元は注意しつつ、で背中をしっかり伸ばしてハツラツとした雰囲気で走ると効果的です。
東京大学本郷キャンパス赤門正面
本郷赤門前クリニック
「試験の脳疲労不眠」は、運動によってかなり緩和できますが、もともと、メンタル面が不安定な受験生の場合は、これだけで確実に予防するというのは困難です。
できれば、事前に脳機能の検査を行い、「試験の疲労不眠」を起こしやすいタイプだという結果が出た場合は、少なくとも2週間くらい前から、脳機能を最適化する対策が必要です。
検査としては、受験の特化した光トポグラフィー検査やストレス耐性の検査を行うと、「試験の脳疲労不眠」をどれくらい起こしやすいのか、かなり正確に予測できます。
さらに、「受験・認知行動療法」によって、問題を解くとき・試験が終わった後などのメンタル面のコントロール能力を高めることで、精神的な疲労が生じにくく高得点を稼ぎ出せる脳の使い方を身に着けます。
これに加えて、磁気のパルスで脳の働きを高める「磁気刺激治療」を行うと、脳内の扁桃体と呼ばれる部分の暴走を抑えるため、「試験の脳疲労不眠」を未然に防ぐことができます。
さらに、磁気のパルスの作用で、思考力を働かせるのに不可欠な脳内のワーキングメモリーという機能が高まるため、初日の試験・二日目の試験のどちらについても得点能力をアップさせることができます。
実際、弊院の「最新脳医学治療(受験うつ)早期合格コース」では、こうした「試験の疲労不眠」もあわせて行っており、メンタル面の不調に苦しむ多くの受験生が入試で素晴らしい結果を残してくれています。
メンタル面でデリケートな受験生の方は、ぜひ、万全の準備をして入試に臨んでください。
「最新脳医学治療(受験うつ)早期合格コース」については、以下のフォームからお気軽にご案内を請求していただきたいと思います。
最新脳医学治療(受験うつ)早期合格コースの中で特に重視しているのは、前述した受験に特化した光トポグラフィー検査です。
脳の状態を可視化すると、成績を改善させる脳医学的な方法が明らかになります。
受験に特化した光トポグラフィー検査については、こちらのページをご参照ください。
ご案内メールの請求と受診のお申し込み