母親が生み出す受験うつ!

光文社新書「受験うつ」第3章より


・・・・親子カウンセリング行っていると、才能を誉められることによって受験うつになっていくプロセスが、手に取るようにわかります。

 

母親は成績表を私に見せながら、「この子は小さい頃から国語の才能があり、こんな点数になるわけないんです」と涙ながらに訴えます。

 

 

確かに、多くの場合、受験うつを発症してから成績が低下しているのは事実です。

 

しかし、それ以前の成績を見ても、母親が言うほど良い点数でないケースが大半です。

 

私がカウンセリングでそのことを指摘すると、

「この時期は部活が忙しかったんです」

「この時期は家庭がゴタゴタしていたんです」などと、

一つ一つ母親が理由を挙げ、そうした突発的な事情がなければもっといい点数が取れていたはずだと主張します。

 

 

もちろん、こうした母親を非難する気持ちは私には全くありません。

 

我が子に対する深い愛情の結果として、このような思いに至るということは、心を扱う医者として、よく理解しているつもりです。

 

しかし、母親の言葉の一つ一つが子どもの自己愛をさらに膨らませ、受験うつの火種を大きくしているのも事実なのです。

 

 

実際、親子カウンセリングの時、母親の隣で話を聞いているお子さんの表情を注意深く観察していると、コミュニケーションが与える影響の大きさが垣間見えてきます。

 

母親が子どもの才能を誇張するたびに、子どもはどこか周囲を見下すような表情を浮かべ、ほんの少しではありますが、優越感に酔いしれている様子が見て取れるのです。

 

その瞬間だけは自己愛が満たされ、なんとも心地よいのでしょう。

 

 

しかし、見逃してはいけないのは、子どもは貧乏ゆすりをしたり爪や髪をいじるなど、ストレスを感じている兆候も同時に現れるということです。

 

なぜなら、母親の言葉を通して、模擬テストではとんでもなく良い点数を取るのが自分の本来あるべき状態だという虚像に満ちた観念が強くなるからです。

 

その結果、平凡な点数しか取れない現状を受け入れることができないという苛立ちが高まるわけです。

 

こうして受験うつの症状は、母親が子どもの才能を口にするたびに増幅されていきます。・・・

 

 

光文社新書「受験うつ」第3章より

 


解説「親が生み出す受験ストレス」


詳しくは、こちらのページをご参照ください。

解説「親が生み出す受験ストレス」 ⇒ クリック!

 


受験ストレス”親子”カウンセリング


受験ストレスは、メンタル面の不安定さを親子で増幅し、不合格に至るケースが少なくなりません。

これを防ぐため、弊院の「磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コース」では、親子カウンセリングを重視しています。

 

 磁気刺激治療(記憶力・思考力のアップ) ⇒ 受験生

 カウンセリング(受験向け・認知行動療法) ⇒ 親子

 

   「磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コース」のご案内 ⇒ こちら!

 


「受験うつ どう克服し、合格をつかむか」

光文社新書 

 

吉田たかよし 待望の新刊本!

12月16日、発売決定!

 

<目次>
第1章 増える受験うつ
第2章「受験うつ」のメカニズム
第3章 受験うつは答案用紙に表れる
第4章 間違いだらけの治療法
第5章 親のひと言が子どもを受験うつにする
第6章 うつにならない勉強法
第7章 親のコーチングで結果は出せる

 

<内容紹介>
未成年のうつ病、しかも、ストレスが増える受験期に突然発症する人が急増している。
子どもと大人では症状が大きく異なるため、親も受験生本人も発症に気が付かない
ケースが多いのが実情である。
中学受験ではもちろんのこと、高校受験や大学受験で頻発しており、受験生専門外来の
私のクリニックにも、勉強が手につかなくなった多くの受験生が来院している。
受験期のうつで人生を狂わさないために、受験生本人が、家族ができることは何か?
また、脳機能から考えたストレス管理や効率の良い勉強法もまとめた、
うつ病の有無を問わず受験を控えたすべての方に必見の書。