このページの要点は?
✓「受験無気力症候群・セルフチェック」を掲載しています!
勉強を続ける気力がなくなってきた受験生は、こちらで簡単に自己診断ができます。
✓ コロナ禍の影響で「受験無気力症候群(Exam Apathy Syndrome)」が急増しています。これが、本来は学力があるはずなのに入試に落ちてしまう重大な要因になっています!
✓ 勉強のヤル気が急に出なくなった場合は、単なるサボリではなく、脳の前帯状回(Anterior cingulate cortex)など、何らかの脳の働きに起因する場合が多いので注意が必要です!
✓ 勉強はできないのに、ゲームやスマホなら熱心に取り組めるというのが、受験無気力症候群の最近の特徴です!
✓ ご自宅で誰でも簡単に実践できる「受験無気力症候群(Exam Apathy Syndrome)」の予防法をご紹介しています。
✓ 受験に特化した「光トポグラフィー検査」のデータを、最新の脳科学の研究成果を元に分析することで、最短の時間で受験無気力症候群から脱却し、志望校に合格できる脳に変えることができます!
勉強に対するヤル気が、ある時期を境に極端に低下してしまう・・・。
もちろん、本人の明確な意思で勉強をサボることを選ぶのなら、病気ではありません。
しかし、そうではないケースが、今、受験生の間で急増しているのです。
これが、「受験無気力症候群」(Exam Apathy Syndrome)です。
従来からある「大うつ病性障害(major depressive disorder)」という心の病気に陥ると、大半の患者さんが、何事に対しても極度の無気力状態に陥ります。
私のクリニックでも、受験生を診察して、この病気が見つかる場合も少なくありません。
ただし、最近の受験生に増えている無気力は、明らかにこれとも異なるのです。
特徴は、勉強にはヤル気が出ないにもかかわらず、ゲームやスマホは活発に取り組めるということです。
そのため、多くの親は、「うちの子どもは、ただサボっているだけじゃないか・・・」と誤解してしまいます。
また、受験生本人も、内心、「私、甘えているだけなのかな・・・」と悩んでしまいがちです。
こうして、多くの場合、「受験無気力症候群」(Exam Apathy Syndrome)は、見落とされてしまっているのです。
「受験“無気力”症候群」を見極める上で、決定的に重要だといえるのは、「光トポグラフィー検査」(Optical Topography)を行うことです。
これは、脳の中でも、勉強にとって、特に大切な働きをしている大脳新皮質に関し、どの領域がどの程度、活動しているかを、時間的な変化も含めて計測するものです。
この検査を行うと、単なるサボりたいという気持ちだけでは説明がつかないデータを示す受験生が、数多く含まれていることがわかってきました。
つまり、勉強に対してヤル気が出なくなったのは、単なる甘えによるものではなく、脳そのものの機能に関する何らかの異変が関わっているということです。
実際、脳の前帯状回や腹側線条体に異変が生じている場合が少なくありません。
The anatomy of apathy: a neurocognitive framework for amotivated behaviour
C Le Heron, MAJ Apps, M Husain, Neuropsychologia
この場合は、脳機能が陥っている問題点に合致した治療を行わないと、勉強への気力を回復させることはできません。
つまり、志望校への合格を勝ち取ることは困難だということです。
まずは、なぜ、こういう現象が脳に起こるのか、よく理解してください。
さらに、このページの後半で、光トポグラフィー検査など、脳機能についての専門の検査が必要かどうか、セルフチェックも設けています。
こちらを活用していただきたいと思います。
もちろん、怠惰な性格のために受験勉強をサボっている子どもはたくさんいます。
でも、そんなお子さんは、もともと勉強嫌いで、幼い頃から親の言うことを聞かず、遊びほうけていたはずです。
医学的に問題なのは、そうではないケースです。
性格は、かなりが生まれつき遺伝によって定まっており、それに加えて幼少期の環境因子によって決定されます。
成長したあとに、短期間に変わるものではありません。
ですから、かつては勉強に熱心に取り組んでいたのに、ある時期からプッツリとヤル気がなくなってしまった・・・というケースが、医学的には最も心配です。
この場合は、性格の問題だと安易に決めつけてはならず、脳機能の異常が隠れている可能性が深く懸念されるのです。
サボっているだけなら、厳しく叱りつけたり、精神論を振りかざして激励することで解決できるかもしれません。
しかし、脳機能に異常が生じている場合は、こうした方法では、さらに症状を悪化させるだけです。
必要なのは、脳の状態に合致した適切なメンタル医学に基づく対処なのです。
まずは、以下のセルフチェックを行ってください。
ハーバード大学のウォルターズ博士による学生の無気力に関する研究論文を元に、
本郷赤門前クリニックが日本の受験生の実情に合わせて作成しました。
以下の10の項目について、それぞれ診断基準に沿って点数をつけてください!
診断基準
・まったく当てはまらない ⇒ 0点
・あまり当てはまらない ⇒ 1点
・やや当てはまる ⇒ 2点
・とても当てはまる ⇒ 3点
その点数を足し合わせた数が、あなたの合計スコアです。
この合計スコアのポイントで、受験無気力症候群を診断します。
【チェック項目1】
・勉強をしているときに限って、身体がダルい!
【チェック項目2】
・机に向かうとイライラが抑えきれなくなる!
【チェック項目3】
・夜更かしはできるが、朝は起きられない!
【チェック項目4】
・勉強には気力がわいてこないが、スマホやゲームならできる!
【チェック項目5】
・かすかな音も気になって、勉強に集中できていない!
【チェック項目6】
・英語や国語の長文がさっぱり頭に入ってこない!
【チェック項目7】
・10分以上、教科書を読んでいると、ぼうっとしたり、眠くなったりする!
【チェック項目8】
・勉強中だけ、肩・背中・腰など身体のあちこちが痛くなる!
【チェック項目9】
・無理に勉強しようとすると、腹痛・頭痛・息苦しさ・めまい・吐き気がする!
【チェック項目10】
・勉強はヤル気がしないのに、志望校には合格したい気持ちがある!
【合計スコア⇒5以下】
勉強に対する意欲は、問題のない状態を保っています。
現状では「受験無気力症候群」の心配はありません。
このペースで受験勉強を続けてください。
【合計スコア⇒6から10】
受験に対する意欲が問題を抱えつつあります。
受験ストレスの改善が合格率をアップにつながります。
ストレスにつながる認知のゆがみなどに問題はないか、再検討しましょう。
【合計スコア⇒11から15】
受験に対する意欲が問題を抱えつつあります。
「受験無気力症候群」の心配があります。
「受験うつ」の可能性もあるので、できるだけ早く、専門の検査を受けましょう。
【合計スコア⇒15以上】
単なる「受験無気力症候群」ではなく、深刻な「受験うつ」に陥っている可能性が高いと考えられます。
この状態を放置すると、志望校に不合格になるというだけではとどまらず、将来に禍根を残す心配があります。
ただちに光トポグラフィー検査などの専門の検査をお受けになるよう、強くおすすめします。
セルフチェックの結果、合計スコアが6から10の場合は、誰でもご自宅で簡単にできる方法で、勉強に関する無気力を改善することができます。
合計スコアが11を超える場合は、これだけでは十分ではない場合が多いのですが、とりあえず実践してみる値打ちはあります。
①5分間勉強
まず、ストップウォッチで時間を計測しながら、5分間、限定で勉強に着手します。
脳には「作業興奮」という作用があり、5分間、なんらかの作業を行っていると、脳が刺激を受け、次第に意欲が高まってくることが実験で証明されています。
5分間勉強して、ヤル気が出てきたら、そのまま勉強を続けてけっこうです。
②スタンディング勉強
座った状態より、立ち上がった状態のほうが脳幹網様体という部分が刺激を受けるため、脳は意欲を高める性質を持っています。
英単語を暗記するなど、立ち上がった状態でも勉強できることは、たくさんあります。
3分間ほどスタンディング勉強をやってみて、ヤル気がわいてきたら、座って普通に勉強してください。
また、ヤル気が枯渇してきたら、スタンディング勉強に切り替える・・・ということを繰り返します。
③相撲スクワット
筋肉を使うと脳に刺激が加わり、意欲の中枢が活発に働く性質を持っていることが明らかになりました。
使用する筋肉の量が多いほど、この効果も大きくなります。
人間の筋肉は、その3分の1が下半身に集中しています。
このため、スクワット運動が効果的です。
1分間、全力でスクワット運動を行い、少し休んで生きが整ったところで勉強を開始しましょう。
さらに、相撲の四股を踏むように足をハの字にしてスクワットを行うと、よりいっそう、多くの筋肉を稼働させることができます。
これが、「相撲スクワット」です。
こちらもチャレンジしてみましょう。
5分間勉強、スタンディング勉強、相撲スクワットのいずれも効果がない場合は、脳に深刻な異変が生じている危険性が懸念されます。
それを突き止めるため、専門の検査が必要です。
光トポグラフィー検査は、従来から、うつ病・双極性障害・統合失調症の鑑別に役立つデータを得ることができるとして医学界では高く評価されてきましたが、これに加え、最近、データの解析技術の向上で、受験生が志望校に合格するために役立つ脳機能の状態を知る上でも、とても役立つ手段となってきました。
勉強のヤル気はもちろん、集中力も記憶力も思考力も含め、志望校に合格するために必要な脳の働きは、すべて脳内のニューロン(神経細胞)によるネットワークが生み出す現象です。
「磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コース」は、ここに着目し、以下の3つの専門的な治療法を組み合わせることにより、受験無気力症候群を治療し、志望校への合格を図ります。
① 受験の脳機能に特化した専門の「磁気刺激治療」
② 受験勉強の方法を変えることにより脳機能を高める「CBT治療」
③ 光トポグラフィー検査のデータを元に、脳機能そのものを高める5つの特別診療
つまり、
「受験専門・磁気刺激治療」+「受験に特化したCBT治療」+「5つの特別診療」=志望校への合格
これが弊院で提唱している「合格の方程式」です!
「磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コース」は、短期間でも効果が出やすいという特徴があります。
志望校への合格をあきらめないでください!
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