浪人を繰り返すコンコルド効果

The Concord Effect of Entrance Exam


 

 ✓  受験生が浪人を繰り返すことになる要因が、メンタル医学で「コンコルド効果(Concorde Fallacy)」と呼ばれている心理的なトラブルにある場合が多いことが明らかになってきました。

 

 ✓  受験生のコンコルド効果の場合は、志望校が超難関校なのに、それに見合った勉強をしないのが特徴です

 

 ✓  スマホを長時間にわたって見続けるなどにより、現実から逃避しようとすることで、浪人を長い年月にわたって繰り返すことになります

 

 ✓  そうした歪んだ心理の背景にあるのは、メンタル医学で「認知バイアス(Cognitive Bias)」と呼ばれる現象です

 

 ✓  心療内科に基づく適切な対処を実践することで、コンコルド効果を脱し、志望校への合格を勝ち取ることができます!

 

 

 


受験に失敗する「コンコルド効果(Concorde Fallacy)」に注意!


 

受験生やその保護者の方々に、心療内科医として、ぜひお伝えしたいことがあります。

 

それは、受験生が失敗しないために「コンコルド効果(Concorde Fallacy)」について知っておいていただきたいということです。

 

 

実は、このコンコルド効果によって、多くの受験生が受験に失敗してしまっているのです。

 

思い入れの強い超難関校に合格したいという願望が、①模擬試験のE判定を無視してしまう、②合格したい大学に見合った勉強をしなくなる、③集中力が切れてスマホに手が伸びてしまう・・・という典型的な症状として現れるのです。

 

 

これらの症状を放置すると、本格的な「受験うつ」に移行する危険性が高まります。

 

また、判断や記憶の誤りを招く「認知バイアス(Cognitive Bias)」に陥ることも少なくありません。

 

 

では、受験生にこうした害悪をもたらす「コンコルド効果」とは、どのようなものでしょうか?

 

それは、過去に投入した時間や労力にメンタルが引きずられる形で、間違った選択を続けてしまう心理現象です。

 

 

志望校合格への近道は、このコンコルド効果を断ち切ることです。

 

私自身が心療内科医として培った経験と専門知識をもとに、コンコルド効果の本質と、具体的な予防法についてご説明いたします。

 

 

受験生とその保護者の方々が、どのように対処すれば、志望校合格への道を切り開けるのか、ぜひ参考にしてください。

 

 


「コンコルド効果(Concorde Fallacy)」とは?


受験生や保護者の皆様に、「コンコルド効果(Concorde Fallacy)」について、よく知っておいていただきたい理由は、この現象が、受験に失敗する多くの原因になっているからです。

 

 

しかし、現実には、多くの受験生や保護者の方々が、このコンコルド効果について充分に認識されておらず、これによって多くの受験生が人生の階段を踏み外してしまっているのです。

 

浪人を未然に防ぐためにも、コンコルド効果とその予防法について、是非、理解していただきたいと考えています。

 

 

「コンコルド効果(Concorde Fallacy)」という名称は、イギリスとフランスの共同開発によって生まれた超音速旅客機の「コンコルド」に由来します。

 

開発者たちは、財政的なリスクを冒しながらも開発を進め、最終的には巨額の負債を抱えることになり、会社は倒産してしまいました。

 

 

倒産した後、経営者の心理状態を分析した研究が行われました。

 

それによれば、驚くべきことに、経営が破綻するより遥かに早い段階から、プロジェクトが失敗するだろうという予測が立っていたということがわかりました。

 

 

なぜ、「失敗するとわかっていても、軌道修正ができない」という状況が生じるのでしょうか?

 

その理由は、メンタル医学で「認知バイアス(Cognitive Bias)」と呼ばれる心理現象に囚われたためです。

 

 

実は、「認知バイアス(Cognitive Bias)」によって失敗してしまうという点では、会社の経営者より遥かに深刻なのが受験生なのです。

 

受験生の方々や保護者の方々が、コンコルド効果を正しく理解し、その予防方法を実践することが、志望校合格への近道となります。

 


受験生が軌道修正できない理由とは?


 

模擬試験を受けるたびに、志望校への合格の見通しはE判定ばかり・・・。

 

それでも、模擬テストの結果に見合った志望校に修正しようとはしない・・・。

 

かと言って、難関の志望校に合格できるようになるための必要な努力はできない・・・。

 

さらに、こうした現実から目を背けるために、スマホばかり見つめてしまう・・・。

 

これらは、多くの受験生が抱える典型的なコンコルド効果の症状です。

 

 

経済学では、心理学的な分析が企業の経営判断に試みられており、コンコルド効果は、投資した分を惜しむために、ついつい投資を継続してしまうことから生じる現象として説明されています。

 

 

一方、受験生の場合は、より複雑な心理機構が働いていますが、経済分野と共通する部分もあります。

 

「これまでこんなに勉強してきたんだから、超難関校に入らないともとが取れない・・・」

 

「一浪したのだから、現役時よりも偏差値の高い大学に入らないと浪人した意味がない・・・」

 

受験生が心療内科医に相談する際、こうした言葉が多く出ます。

 

 

これらの言葉は、表面的には、経済学のコンコルド効果と似ています。

 

ただし、メンタル医学の研究によれば、受験生のコンコルド効果の本質は、違う部分にあることが分かっています。

 

 

表面的なことに目を奪われると、本質を見失い、問題解決が困難になります。

 

受験生の皆さんには、コンコルド効果のメカニズムを理解し、問題解決のための効果的な方法を学んでいただきたいと思います。

 

私は、心療内科医としての専門知識と経験をもとに、受験生のコンコルド効果の本質について詳しく説明していきます。

 


受験生に特有のコンコルド効果に見られる矛盾現象


受験生特有のコンコルド効果には、経済分野のコンコルド効果とは根本的に異なる本質があります。

 

それは、コンコルド効果には、ある矛盾現象が見られるということです。

 

この矛盾現象自体は、企業のコンコルド効果には見られない現象です。

 

 

企業がコンコルド効果に陥る場合、これまでの投資が無駄になることを惜しんで、新たな投資を続けてしまいます。

 

しかし、受験生がコンコルド効果に陥った場合、これまでの投資(つまり、受験勉強)が無駄にならないように、新たな投資(つまり、目の前の受験勉強)を継続するとは限りません。

 

言葉と実際の行動が乖離している受験生が少なくないというのが、企業の経営に見られるコンコルド効果と根本的に異なっている点です。

 

 

「今までの受験勉強が無駄になるから、偏差値の低い大学は受験しない!」と口にしながら、実際には勉強を怠り、スマホを眺めるといった行動をとることがあります。

 

つまり、言葉とは裏腹に、現実には、むしろこれまでの投資(つまり、これまでの受験勉強)がより無駄になる行動をとってしまうことがあるのです。

 

 

受験生には、コンコルド効果を理解し、自身の行動と向き合い、より効果的な問題解決方法を学んでいただきたいと思います。

 

 


受験生がコンコルド効果に陥る脳の変調とは?


脳の扁桃体の暴走が受験生にとってコンコルド効果を引き起こす要因の一つであることは、ご存知でしょうか?

 

 

受験生のストレスがピークに達すると、扁桃体が過剰に活性化し、自分は超難関校に入るために過去に勉強してきたことが無駄になってしまうという思いにとらわれます。

 

その一方で、目の前の勉強に取り組むことは苦痛で、スマートフォンで気晴らしをすることが快楽になってしまいます。

 

 

受験生たちは、自己制御が効かなくなるほど、プライド感と快楽を両立することができない苦悩に陥っているのです。

 

そして、合格のためには勉強する必要があることは十分に理解していても、脳の扁桃体の暴走によって、自己矛盾を克服することができなくなってしまいます。

 

 

「偏差値の低い大学は受けたくない」という口実を持つことで、受験生たちは自分の脳を欺き、現実から逃避することができるのです。

 

このように、受験生にとってのコンコルド効果は、経済分野でのそれとは異なり、脳のプライド感や欲望が引き起こすものなのです。

 

 


誰でもできるコンコルド効果を乗り越える方法!


 

「受験生にとって、コンコルド効果は深刻な問題です。

 

しかし、叱責するだけでは解決策にならず、家族全員で協力し、ライフスタイルを改善することが必要です。

 

 

受験生は、ストレスから脳の扁桃体が暴走してしまい、空虚なプライド感にとらわれ、非合理的な行動を取ってしまうことがあります。

 

このような状況になった場合、まずは受験生の話をじっくり聞くことが必要です。

 

また、家族一緒に、健康的なライフスタイルを実践することで、扁桃体の過剰な刺激を和らげることができます。

 

 

具体的には、以下のライフスタイルを受験生と家族一丸となって実践し、受験生のストレスを軽減することが必要です。

 

①十分な睡眠時間を確保するため、早く寝る。

 

②正しい食事のタイミングを設定し、食事をする。

 

③家族と一緒に食事を楽しみながら食べる。

 

④毎日、運動をする時間を確保する。

 

 

このようなライフスタイルを継続することで、扁桃体の過剰な刺激を和らげることができます。

 

その結果、脳内で生じるコンコルド効果の暴走も、次第に収まってくるわけです。

 

 


磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コースで合格を勝ち取ろう!


ただし、受験生がこうしたライフスタイルに変えることができない場合は、すでに「受験うつ」を発症している可能性があります。

 

そのため、まずは、最新医学に基づく専門の検査を受けること必要です。

 

私たちのクリニックでは、受験に特化した光トポグラフィー検査によって、脳の機能不全を客観的なデータとして分析しています。

 

 

光トポグラフィー検査の解説

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また、こうした検査で判明した脳の不調を早期に治し、志望校への合格を勝ち取るため、私のクリニックでは、最新の磁気刺激治療(Transcranial Magnetic Stimulation)を組み合わせた「受験うつ早期合格コース」を設けています。

 

こうした支援により、受験生たちは自信を取り戻し、志望校への合格という思い描く未来を実現するために必要な道を切り拓くことができるのです。

 

ぜひ、ご検討ください。

 

磁気刺激治療・早期合格コース

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また、2020年より開始となった当院の「5つの特別診療」のうち、「⑤思考力アップ特別診療」ではワーキングメモリーの働きを高める専門の診療を行っています。

その大きな柱となるのが、このページで取り上げた読解力の完全なのです。

 

ぜひ、こちらを受診していただき、憧れの志望校への合格を勝ち取ってください!

 

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