試験恐怖症 (Exam Phobia)


 

【このページの要点】

・「試験恐怖症」は、一般的な恐怖症とは根本的に異なります!

・親の心理が、子どもの症状を悪化させている場合もあります!

・症状の一覧表を掲載したので、まずは自己チェックしましょう!

・受験生特有の脳機能に着目すれば、薬に頼らなくても治ります!

 


試験恐怖症 (Exam Phobia)とは?


「試験場で頭が真っ白になり、問題が頭に入ってこなくなってしまった・・・」

「緊張のあまり、文字が変な記号のように見えてきて、問題が解けなくなった・・・」

 

これらは、試験恐怖症(Exam Phobia)の典型的な症状です。

毎年、多くの受験生が、本試験で実力を発揮できず、悔し涙を流しています。

 

私は、試験恐怖症だとされる数多くの受験生に対して、カウンセリングを行ってきました。

その経験を通し、この症状への治療が、志望校への合格につながるのはもちろん、子どもの人生そのものにも、大きな福音をもたらすという現実を数多く目の当たりにしています。

 

試験恐怖症を放置してはいけません。

適切な治療が、未来を切り開く大きな礎になってくれるのです。

現実から目を背けず、ほんの少しだけ勇気を出して、治療に踏み出してください。

 

 


誤解されている「試験恐怖症」の実態!


 

受験を専門に扱う心療内科医として、私が特に知っていただきたいと痛感するのは、試験恐怖症のほとんどが、一般的な恐怖症とは、まったく異なる心理機構で生じているということです。

アメリカやイギリスで発表された最近の研究で明らかになってきました。

 

しかし、多くの医師や学習塾の先生は、いまだに他の恐怖症と同じように扱っています。

これが治療成績の向上を阻み、合格率の低下をもたらしています。

反省をこめて正直に言えば、私自身も、かつてはそうした一人でした。

 

残念ながら、多くの受験生に対して、今なお、適切な対処が行われておらず、何度も同じ過ちを繰り返してしまってきるのが実情です。

受験生の心に潜む試験恐怖症の本当の原因をえぐり出さない限り、根本的な解決にはなりません。

 

また、子どもを思う親心が、その意図とは正反対に、試験恐怖症を助長する要因になっていることも、イギリスで行われた研究で解き明かされています。

どうすれば試験恐怖症を防げるのか、まずは、正しい知識を身につけることが合格への第一歩です。


「試験恐怖症」は、一般的な恐怖症とは原因が異なる!


恐怖を感じる対象は多種多様で、恐怖症は500種類以上が知られています。

その中で多いのは以下の3つです。

3つ合わせて、三大恐怖症と呼ばれています。

 

・高所恐怖症 (Acrophobia)

・閉所恐怖症 (Claustrophobia)

・社会恐怖症 (Social phobia) 

 

一般的には、恐怖症は幼少期に恐怖体験をしたことが原因であったり、あるいは、父親との関係でエディプス・コンプレックスが関わっているともいわれています。

 

しかし、試験恐怖症(Exam Phobia)に限って言えば、他の一般的な恐怖症と異なる特徴を持っているケースが、極めて多く認められます。

それは、恐怖症の症状が受験生のプライドを守るために利用されているということです。

 


身体面・脳機能・感情面に現れる「試験恐怖症」の症状!


まず、試験恐怖症の症状がどんなものなのか、知っていただく必要があります。

実は、受験生本人もご家族も、症状が出ているのに気づかないケースが少なくありません。

見落としがないよう、症状を一覧表にしておきましょう。

 

 

身体に現れる症状

 ⇒ 頭痛・腹痛・吐き気・嘔吐・下痢・発汗・息切れ・震え・口の渇き・頻尿・動悸

 

脳機能に現れる症状

 ⇒ 集中力の低下・精神的圧迫・フラッシュバック・不眠または過眠・恐怖感情・自殺念慮

 

感情に現れる症状

 ⇒ 低い自己評価・絶望・無力感・失望感・欲求不満・怒り

 

 

このように、試験恐怖症の症状は、実に多岐にわたっています。

大切なのは、一覧表に示したように、身体面・脳機能・感情面の3つに分類して、症状を理解することです。

 


試験恐怖症を生み出す危険な心理のワナ!


最新の研究で、試験恐怖症は、受験生に特有の心理が持つ危険なワナが生み出すことがわかってきました。

実は、受験生の脳は、無意識のうちに、プライドを守るため、わざと試験恐怖症の症状を作り出していたのです。

 

試験に落ちるということは、単に志望校へ入学できないだけでなく、受験生にとってはプライドが傷つけられることでもあります。

 

しかし、試験の真っ最中に、頭が真っ白になるなど、試験恐怖症の症状が現れたらどうでしょう。

志望校には入れませんが、受験生のプライドは、ギリギリのところで維持されます。

落ちるのは、試験恐怖症が悪いのであって、受験生の本質的な能力が劣っていたからだと、自分を納得させられるからです。

 

実際プライドの高い受験生が、試験恐怖症になりやすいことは、日々、診療に従事していて強く実感しています。

  


無意識のマジックなので、本人の意識できない!


誤解してほしくないのですが、受験生が意識的に恐怖症を装っていわけではありません。

受験生は、本人の意識の上では、プライドを守ることより、志望校に合格することを優先しています。

あくまでも、脳の扁桃体と呼ばれる部分が過剰に刺激を受け、無意識のうちに、症状を生み出すのです。

 

理解していただきやすいように、最も症例の多いプライドに絞って解説しましたが、試験恐怖症の場合は、この他にも、受験生に特徴的な何らかの心理機構が原因になっている場合が傑出して多いのです。

当院の症例では、「親からの評価を落としたくない」、「本当は医学部に行きたくない」、「東京の大学になじむのは心理的に負担だ」といった思いが原因となっているケースもありました。

 

こうした心理機構は、一般的な高所恐怖症や閉所恐怖症では、ほとんど見られません。

 


不合格者を量産する試験恐怖症の不適切な治療の実態!


現在の日本における医療機関の一般的な対応は、不安感に対して、抗不安薬や抗うつ薬を処方を行うことです。

私は、受験生を専門に扱う心療内科医として、これには大きな疑問を感じています

 

確かに、抗不安薬を投与したら、見かけ上、不安感は緩和されます。

しかし、それで志望校に合格できるかというと、正反対の結果をもたらしているのが実態です。

 

「試験の当日は、まったく不安なく、むしろ、のんびりした気分で受験できた」

「きっと、楽勝で合格できていると思う」

これが、受験生の感想です。

 

確かに、抗不安薬は、不安を抑える効果はあります。

しかし同時に他の脳機能も抑えてしまうので、問題を得能力は、間違いなく低下します。

しかも、不安感がないので、本人は、問題ができていないことにも気づけないのです。

 

結果は、当然のごとく不合格。

楽勝で合格できるはずだという感想は、抗不安薬が生み出す単なる幻想に過ぎないのです。

これが、安易に薬に頼ることによる最大の悲劇です。

 

 

 


認知行動療法で受験生のメンタル面を適正化!


 

認知行動療法を行って、ご自分の心理機構に真正面から向き合うことで、時間はかかりますが、多くの場合、改善がみられています。

また、試験に対する不安は完全には除去できない場合でも、危機感をポジティブな原動力に変えることにより、結果として試験の得点能力は高まります。

 

ただし、受験は時間との勝負です。

たとえ試験恐怖症が治っても、2年や3年といった長い年月を費やしたら、そのぶん、多浪になってしまいます。

そこで、弊院では、従来の1/20という極めて早期に効果が期待できる次の治療法をおすすめしています。

 


「試験恐怖症」を従来の1/20の期間で早期に改善させる最新治療!


一日でも早く「試験恐怖症」を治したい受験生には、磁気刺激治療と認知行動療法を組み合わせた治療方法をおすすめしています。

 

「試験恐怖症」のそれぞれの症状は、脳の奥深くにある扁桃体と呼ばれる部分が過剰に刺激を受け、暴走することにより起こります。

この部分は、大脳の中で、おでこのあたりにある左側の「背外側前頭前野」と拮抗関係にあり、片方が活発に働けば、もう片方が働かなくなる性質があります。

「試験恐怖症」になると、試験会場で頭が真っ白になるのも、「背外側前頭前野」が記憶を引き出す機能を担っており、この部分が障害を受けるために起こるのです。

 

逆に言えば、「背外側前頭前野」を活発に働かせれば、記憶が効率よく引き出せるので、頭が真っ白になることはありません。

さらに、これにより扁桃体の暴走も収まるので、「試験恐怖症」を根本的に治療することが可能なのです。

これを、磁気のパルスの力で安全に行うのが「磁気刺激療法」です。

 

弊院の実績では、「磁気刺激療法」と「認知行動療法」を併用して実施した場合、従来の方法と比較して、治療に要する期間をおよそ1/20に短縮できています。

最も短期間で治療できたケースでは、14日間でした。

お急ぎの場合は、こちらの治療法もご検討ください。

 

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